Qualcommは米国時間11月20日、モバイル市場でのリードをさらに広げることを目指して、複数の新しいプロセッサを発表した。
まず「Snapdragon 805」は、モバイル機器および4K解像度(Ultra HD)テレビをターゲットとした製品だ。これはハイエンドのモバイルチップ製品ラインに位置付けられ、「最高品質のモバイルビデオ、画像、グラフィックス体験を提供」するために作られたという。Qualcommでは、現時点で同社製品では最も高性能なプロセッサだと説明している。
もう1つの「Gobi 9x35」は、Qualcommの第4世代の4G LTEモデムだ。LTEに加え、3Gなど他のワイヤレス技術にも対応している。また、RFトランシーバチップの新製品「WTR3925」も併せて発表された。Qualcommによれば、どちらの製品も「パフォーマンス、電力消費、プリント回路基板の占有領域要件において著しい改善」を実現したという。
Gobi 9x35は、20ナノメートルプロセスで製造されるQualcomm初のセルラーモデムとなる(1ナノメートルは10億分の1メートル)。サイズが小さくなったことにより、搭載デバイスのさらなる薄型化、軽量化が期待できる。
Snapdragon 805は、新しいグラフィックスプロセッサ「Adreno 420」を搭載し、以前の製品よりグラフィックス処理能力が最大で40%向上したという。Qualcommでは、Snapdragon 805について、システムレベルで4K解像度に対応し、4K動画のキャプチャと再生を可能にした、初のモバイルプロセッサだとしている。また、強化されたデュアルカメライメージ信号プロセッサも初搭載で、これによりパフォーマンス、マルチタスク性能、および電力効率が高まっている。
このプロセッサはクアッドコアで、1コアあたりの速度は最大2.5GHzだ。また、より少ない消費電力で多くの動画コンテンツを高画質でストリーミング再生できるほか、低光量の場所でもよりシャープで高解像度の写真を撮影でき、高度な後処理機能が利用可能だという。
Snapdragon 805は現在サンプル提供中で、このプロセッサを搭載したデバイスは2014年前半に登場する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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