コロプラは11月14日、システムの不具合によって、スマートフォン向けソーシャルゲーム「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」のユーザー2675人に、合計3000万円以上の超過課金をしていたことを発表した。すでに不具合は修正されており、同日から対象者への返金を開始している。
同社は未成年の保護を目的として、ユーザーの年齢に応じて課金制限を実施している。具体的には、13歳未満は課金禁止、16歳未満は月額4500円、16歳以上20歳未満は月額1万円に設定していた。
コロプラは入会時に20歳未満であると選択したユーザーに、追加で生年月情報を確認していたが、安全性・健全性を向上させるために7月28日にシステム強化を実施。入会時には利用規約と親権者の同意確認とし、課金をする際にすべてのユーザーに対して生年月情報を入力するように変更した。
しかし、このシステム強化の際に、入力した生年月情報に関係なくすべてのユーザーが20歳以上に設定されてしまう不具合が発生。この影響で課金制限が機能しなくなっていたことが、社内チームの調査によって11月7日に発覚したという。同社では翌日の11月8日にシステムを修正した。不具合に対するユーザーからの問い合わせはなかったという。
不具合の発生期間は7月28日から11月8日まで。対象課金者数は2675人(重複対象者を除くと2048人)で、超過金額は合計3281万4432円。同社は11月14日より、利用データにもとづいて対象者に個別に通知し、返金手続きを開始している。なお、すでに発表している2013年9月期の決算内容に修正はないとしている。
魔法使いと黒猫のウィズは、クイズに答えながらカードバトルやオンライン対戦を楽しめる冒険ファンタジーRPGで、3月にAndroid版、4月にiOS版の提供を開始した。テレビCMの効果などもあり、10月20日に累計1000万ダウンロードを突破、11月7日には累計1200万ダウンロードを超えていた。
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