UPDATE サンフランシスコ発--Googleは米国時間11月4日夜、「Helpouts」を正式に提供開始した。Helpoutsは、楽器の演奏、メークアップ、コンピュータの故障修理などで力を貸してくれる専門家にユーザーをつなげる新しいマーケットプレイスである。
Helpoutsの提供開始については、The Wall Street Journal(WSJ)が同製品に関する電子メールを受信したことを受け、4日に報じられていた。実際、同サービス用のウェブサイトは2013年7月から公開されており、専門家になることに興味のある人々が登録して同マーケットプレイスに参加できるようになっている。
ユーザーは、同マーケットプレイス上の多数のトピックを検索および閲覧して、専門家(Helpoutsプロバイダーと同サイトでは呼んでいる)との間で1対1の「Google+ Hangout」セッションを設定することができる。ユーザーは、稼働状況、価格、評価、レビュー、または資格を基にプロバイダーを選択できる。プロバイダーは、入念な審査と身元調査を経た後に同マーケットプレイスへの参加を認められ、自分のセッションの課金方法を決めることができる(無料、分単位、セッション全体に対して固定料金の3つから選択可能)。同サイト上の専門家は、個人か、またはSephora、Weight Watchers、Rosetta Stoneなどのブランドからの担当者である。
Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるUdi Manber氏は当地で4日に開かれた記者会見で、「何かに行き詰った時に、その状態から『救い出して』くれる誰かとつながることができると考えてほしい」と述べた。記者会見の中で、Helpoutsを担当するチームは、3件のデモを披露した。そのうちの1つは、夕食パーティの計画を支援してくれる新興企業Kitchitからのシェフが、レモン風味の添え方を伝授するものだった。このデモは、Helpoutsサイトにおいて20ドルで提供されている、それよりも長い感謝祭(サンクスギビング)向け料理セッションの一部である。
セッションの中で、ユーザーは自分の画面を共有し、専門家のフィードバックを得ることができる。予約していた開始時間に専門家が5分遅れた場合、そのセッションは無料になる。ユーザーが何らかの理由によってセッションに満足しなかった場合は、Googleが「返金保証」の一環として返金に応じる。提供開始時点でHelpoutsは、「Android」搭載スマートフォンでも動作する予定だ。家屋の修繕といった特定のセッションでは、専門家がユーザーの作業のクローズアップ画像を見る必要があるためだ。
Googleは、取引手数料として各セッションの料金の20%を徴収する。ただし、Helpoutsが健康に関連する場合を除く。現時点では、この特定分野に対する価格体系の取り扱いについてまだ実験中であるため、Googleはその手数料を免除する予定である。医療関連のHelpoutsには、カウンセリング支援、授乳指導、栄養士によるセッションなどがあり、同サービスはHIPAAに準拠する予定だとManber氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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