KDDIは10月30日、映画「風立ちぬ」への感想や思いをスタジオジブリ(ジブリ)に届けるキャンペーン「風立ちぬへの手紙」に寄せられた約2万4000通の手紙をスペシャルブックにして、数量限定でプレゼントすることを発表した。キャンペーンサイト「au loves ジブリ」で100人に、auスマートパスの公式サービス「ジブリの森」で30人にプレゼントする。応募期間は10月30日~11月30日まで。
KDDIは、2009年の「メアリー・ブレア展」を皮切りに、東京都現代美術館で毎年開催されたジブリ関連の展覧会への協賛や、2011年の映画「コクリコ坂から」への特別協賛を通じて、ジブリと協力関係を築いてきた。そして2013年も、7月20日に公開された風立ちぬと、11月23日に公開予定の映画「かぐや姫の物語」への出資や特別協賛でジブリの映画製作に参加している。
スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫氏は、風立ちぬがロングランヒットを記録していることについて、「宮崎駿の最後の作品になると、何となく皆さん分かっていたんじゃないですかね。彼が高齢だとかは関係なくて、いままでとは違う作品なんですよ。誤解を恐れずに言うと初めて自分が本当に作りたい作品を作れた。そこら辺から勘のいい人は何となく気づいていて、引退だとか言葉にしないけれど、『今のうちに観ておかないとこの人の映画を観られなくなるんじゃないか』と感じたんじゃないですかね」と見解を述べた。
また、ジブリはネットで広くプロモーションを展開しないことでも有名で、今回のキャンペーンもKDDIのみと密に連携して進めている。この理由については「ドコモとソフトバンクは積極的に(ジブリに)お見えになっていたが、KDDIだけは全然来なかった。興味がないのかと思ったが、実際に会ってみると(執行役員専務の)髙橋さんも(執行役員の)雨宮さんも若くて話すことにも裏がない。簡単に言うと、こことは付き合いやすいと思った」(鈴木氏)と明かした。また会見の終わりには「auさんとは今後も付き合っていきます」と言い切った。
KDDI代表取締役 執行役員専務の髙橋誠氏は、「デジタルコンテンツに携わるようになってから数十年、周りの人から『ぜひジブリとやって』と言われてきた。メアリー・ブレア展の時に初めてお会いする機会があり、そこをきっかけに何とか宮崎作品に近づきたいと思っていた。やっと監督の作品に参加させていただいて非常に感激している」と喜びを語る。また、auスマートパス限定で提供するジブリの森については「非常に満足度が高く解約率は0.1%以下」と語り、ジブリファンから高い支持を得ていることを明かした。
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