IBMが米国時間10月16日に発表した第3四半期決算は、好悪半ばする結果となった。利益は予想より好調だったが、ハードウェア事業が急激に落ち込むなかで、売上高に注目が集まった。
IBMは、第3四半期の利益は40億ドル(1株あたり3.68ドル)、売上高は前年同期比4%減の237億ドルだったと報告した。非GAAPベースの利益は1株あたり3.99ドルだった。
アナリスト予想では、第3四半期の非GAAPベースの利益が1株あたり3.96ドル、売上高が247億5000万ドルとされていた。
今後の見通しについて、IBMでは2013年通期の非GAAPベースの利益を少なくとも1株あたり16.25ドル(第2四半期の事業再編にかかる費用を除いた場合は16.90ドル)と予測している。また、2013年度の純利益は少なくとも1株あたり15.01ドルになると見込んでいる。
部門別に見ると、最も大きな落ち込みを示したのはシステムおよびテクノロジ事業で、前年同期比19%の減少となった。IBMの説明によれば、「IBM Power Systems」の売り上げが38%、「IBM System x」の売り上げが18%減少したという。
第3四半期のソフトウェア事業の売り上げは前年同期比1%の増加、サービス事業の売り上げは3%の減少だった。また、成長市場の売り上げは9%の減少となった。
ただしIBMが特記しているように、クラウド事業の売り上げは2013年度の累計で70%を超える増加を示しており、第3四半期の売り上げは10億ドルを上回った。このうち、4億6000万ドルがクラウドサービスだった。
地域別に見ると、IBMの業績が最も落ち込んだのはアジア太平洋地域で、第3四半期の売り上げは前年同期比15%減の55億ドルだった。南北アメリカ地域は1%減の103億ドル、欧州、中東およびアフリカ地域は1%増の73億ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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