温度変化で車体の色が変わるクルマ

Amanda Kooser (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年10月17日 11時48分

 英国を走る1台の「日産スカイライン(R33型)」は、多くの車とは少し違っている。表面の温度によって色がブラックからオレンジまで変わる専用の感熱塗装が全体に施されているからだ。ウェストヨークシャーの自動車修理工場Auto Kandyが、この特殊な塗装を請け負った。

 感熱塗装が自動車に施されたことはこれまでにもあるが、通常は、変色する炎のような部分を作り出すための特殊効果としてだった。今回のケースで珍しいのは、車体全体がこの塗装で仕上げられていることだ。車体は、低温時にはブラック、高温化するにつれてオレンジへと変わる。寒い日には、ドライブするとエンジンの熱でボンネットがオレンジになる。


人の手でも色を変えることができる。
提供:Auto Kandy

 Auto Kandyは現在、車体全体の塗装作業の予約とともに、感熱塗装の事前予約を1リットル当たり320ドルで受け付けている。この特殊な塗装は、クリアコートの下になるベースコートとして用いられ、ブラックとオレンジに限らず、さまざまな色の組み合わせで利用が可能だ。

 ただし、この塗料には厄介な点もある。同塗料を塗装に利用するための保存可能期限は4カ月で、感熱効果は日光を浴びた時間によって衰える。特殊な対UV添加物を加えて、塗装の寿命を延ばすこともできる。しかし本当に目立つためなら、こうした面倒を我慢する価値はある。享受できる時間は短いかもしれないが、その時間は実に楽しいものになるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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