カナダのスマートフォンメーカーBlackBerryは現地時間10月14日、苛立ちをつのらせる顧客に対し、BlackBerryはまだ健在だと安心させるための新しい広告キャンペーンを開始した。
この数カ月苦しみ続け、ようやく非公開会社になるための買収契約にこぎつけたBlackBerryは、顧客とパートナー宛ての公開書簡をソーシャルメディアおよび9カ国の30の新聞に掲載した。同社はユーザーを引き付けるテクノロジをまだ有しており、これからも存続し続けるとして、顧客らを安心させようとするものだ。
公開書簡には次のように書かれている。「これからもBlackBerryに期待してほしい。当社にとって困難な時期であることは疑いなく、当社は状況を過小評価したり、問題を無視したりはしていない。われわれは今、BlackBerryを強くするために必要となる困難な変革に取り組んでいるところだ」
BlackBerryの広報担当者が米CNETの取材に対して語ったところによると、この書簡は15日にThe Washington PostやThe Wall Street Journalなどの新聞に掲載されるという。また、BlackBerryのウェブサイトでも公開されるほか、同社の法人顧客には直接送られるという。
BlackBerryは公開書簡の中で、非常に厳しい変化に直面していることを認めながらも、顧客の役に立つことにこれからも力を注いでいくと述べている。同社は、「BlackBerry 10」OSと4種類の新しいスマートフォンを発表した際に、「クラス最高の生産性を持つツール」だと主張していた。また、「クラス最高のセキュリティ」と「クラス最高の企業向けモビリティ管理機能」を備え、政府やその他の組織にとって頼りになるデバイスだとも訴えていた。
「もちろん、そこには激しい競争があり、BlackBerryが万人向けではないことは承知している。だが、それで構わない。皆さんは、BlackBerryが他とは違っており、自分を際立たせてくれるということを以前から知っている。(中略)皆さんは、BlackBerryが自分のとても重要なメッセージを伝えてくれるものだと信頼している。そこで、『これからもわれわれに期待していただきたい』という当社からのメッセージも信頼してほしい」(BlackBerryの公開書簡)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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