「iPod」を生み出したTony Fadell氏が創設したホットでスマートな電気器具を開発する企業Nest Labsは米国時間10月8日、一般にある煙および一酸化炭素感知器に対する同社の回答として「Nest Protect」を発表した。
Nest Protectは、129ドルのスマートデバイスであり、間違いなく家庭で最も愛されていない2つの機器の価値が人々に理解されることを目指して設計されている。煙感知器は、トーストが焦げたりバッテリが低下したりした場合に警報音を発するだけのように見える機器である。警報音が鳴ると、はしごを上って天井から感知器を何とか取り外し、バッテリを取り出す。そして多くの場合、その後にそれを天井に設置し直すことを忘れてしまう。家庭で火災が発生した場合、煙感知器の73%は、取り外されていたりバッテリがなくなっていたりして警報音を発しないという調査結果があるとNestは述べている。
Nest Protectがあれば、トーストが焦げたために鳴り出した警報音に簡単に対応することができる。Nest Protectに手をかざすだけで、警報音が停止する。本当の火災や一酸化炭素を感知した場合は、トーストが焦げただけの場合よりもずっと大きな警報音が鳴る。また、同機器はバッテリ状態レポートをモバイルアプリ「Nest」(同社のサーモスタットを制御するのと同じもの)に毎日送信する。家庭に複数のProtectがある場合は(煙感知器は家庭に3台以上ある場合が多い)、1台が何らかの問題を感知した場合に、他の機器が警告音を発する。さらに、Nestは、スタンドアロン機器の単なる集合体ではなく、プラットフォームを構築しているため、Protectは一酸化炭素を感知した場合、Nestのサーモスタットが設置されている場合はそれを自動的に停止することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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