ソニー、「ウォークマン」全6モデルを一挙に刷新--ハイレゾ対応から防水モデルまで

 ソニーは9月25日、「ウォークマン」に、ハイレゾ対応の「ZX」シリーズからヘッドホン一体型の「W」シリーズまで、全6シリーズを発表した。さらなる高音質化を実現するとともに、長時間対応バッテリの採用や、Mac OS対応など機器の連携部分も強化している。

 発売されるのは、超高音質を追求したZXシリーズ、Android OSを搭載した「F」シリーズ、FLACなどの高音質フォーマット再生もサポートする「S」シリーズ、2インチのモニタを備えたエントリーモデルの「E」シリーズ、ヘッドホン一体型のWシリーズ、スティックデザインの新「M」シリーズだ。

  • 「NW-ZX1」

 ZXシリーズは、高音質再生にこだわったハイレゾ音源対応のデジタルプレーヤー。128Gバイトメモリを内蔵した「NW-ZX1」を発売する。販売開始は12月7日。店頭想定価格は7万5000円前後になる。192kHz/24bitのリニアPCM音源をはじめ、FLAC、Apple Lossless、MP3、AAC、WMAなどの再生に対応することが特長だ。

 本体には、削り出し加工の筺体を採用したほか、大型コンデンサやケーブルを使用し、単品オーディオコンポの製造ノウハウを凝縮。DAコンバータ専用のクロック発振器を設けるなど、ノイズの少ない高音質を再生するとしている。

 Android 4.1を搭載したほか、Bluetoothにも対応。モノラルスピーカ、GPS、マイクなどの機能を備える。音質を追求したモデルのため、デジタルノイズキャンセリング機能とFMチューナはあえて非搭載。ヘッドホンも同梱しない。

  • 「NW-F885/886/887」

 Fシリーズは16Gバイトの「NW-F885」(店頭想定価格:2万7000円前後)、32Gバイトモデル「NW-F886」(同:3万円前後)、64Gバイトモデル「NW-F887」(同:4万円前後)の3モデルをラインアップする。

 Android 4.1を搭載し、フルデジタルアンプは従来の「S-Master MX」から、「S-Master HX」へと進化。ハイレゾ音域でのノイズを低減するほか、コンデンサ除去による低音の強化、電源部分の強化などを改善している。

 サイズは高さ115.9mm×幅58.7mm×奥行き8.2mmで、現行モデルの奥行き8.9mmから、スリム化を実現。192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応するほかMP3、WMA、FLAC、リニアPCMの再生が可能になる。充電池は従来の約25時間連続使用から約35時間連続使用へとパワーアップを図った。発売開始は10月19日。

  • 「NW-F784/785/786」

 Sシリーズは、8Gバイトの「NW-S784」(同:1万5000円前後)と16Gバイトモデル「NW-S785」(同:1万8000円前後)、32Gバイトモデル「NW-S786」(同:2万1000円前後)の3モデルをそろえる。

  • 「NW-F784K/785K」

 FLAC、Apple Losslessなどの音質フォーマットに対応したほか、バッテリ寿命を大幅にアップさせたことがポイントで、バッテリは従来の約36時間連続使用から約77時間へと2倍以上の長寿命を実現。別売の充電ケーブルを使用すれば、ウォークマンからスマートフォンの充電ができる「おすそわけ充電」機能も備える。

 あわせてS780シリーズにスピーカを同梱したS780Kシリーズも用意する。8Gバイトモデルの「NW-S784K」(同:1万8000円前後)と16Gバイトモデルの「NW-S785K」(同:2万1000円前後)の2モデルがラインアップされる。両シリーズともに発売は10月19日。

  • 「NW-E083」

 Eシリーズは、2.0インチの液晶モニタを備えたエントリー向けモデルだ。Sシリーズ同様の音質機能強化を実現したほか、バッテリ寿命を従来の約30時間から約35時間へと向上している。内蔵メモリが4Gバイトの「NW-E083」(同:1万1000円前後)と、スピーカを同梱した「NW-E083K」(同:1万4000円前後)をラインアップする。発売は10月19日。

  • 「NW-M505」

 Mシリーズは、スマートフォンとデジタルプレーヤーの“2台持ち”しているユーザーをターゲットに開発された新ラインだ。ウォークマンデザインとしては懐かしいスティックタイプで、ジョグレバーと3行表示の有機ELディスプレイを装備する。

 16Gバイトモデル「NW-M505」(同:1万8000円前後)で、Bluetoothに対応。スマートフォンと組み合わせての着信、通話ができるほか、デジタルノイズキャンセリング機能も備え、雑踏の中でも快適に通話ができる。発売は12月7日。

  • 「NW-W274S」

 ヘッドホン一体型のWシリーズは、防水タイプの「NW-W274S」(同:1万3000円前後)と、スピーカとしても使える新提案型モデル「NW-WH303」(同:1万5000円前後)の2モデルへとラインアップを拡充した。W274Sは、内蔵メモリを8Gバイトに増量したほか、通常のイヤーピースに加え、水泳用のイヤーピースを同梱。約8時間の使用に対応する。

  • 「NW-WH303」

 WH303は、ヘッドホンを装着して音楽を聴けるほか、通常のヘッドホンとして、また首かけスピーカとして3通りの使い方ができるヘッドホン一体型ウォークマンだ。

 4Gバイトの内蔵メモリを備えたほか、ヘッドバンド部に再生用のスピーカを搭載。サラウンド音場再現技術「Virtual Phones Technology」により、自然に広がる音場を再現するとしている。ヘッドホンケーブルが同梱され、電源オフ時は通常のヘッドホンとして使用が可能。スイーベル折りたたみ機構付きで、持ち運びにも便利だ。両機種ともに発売は10月19日。

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