BlackBerryは米国時間9月20日、同社第2四半期(8月31日締め)の損失が9億5000万ドルから9億9500万ドルに達する見込みを明らかにするとともに、同社の新型「BlackBerry」スマートフォンの販売で苦戦が続く中で戦略の変更を発表した。
BlackBerryは、「BlackBerry 10」スマートフォンが厳しい消費者向けスマートフォン市場で太刀打ちできないことに対する妥協策として、ビジネルおよび「プロシューマ—」市場に焦点を移すと述べた。同社は戦略変更の一環として、スマートフォン製品ポートフォリオを現行の6機種から4機種に減らし、うち2機種をハイエンド端末、残りの2機種をより手ごろな価格なモデルとする計画だ。
BlackBerryは売上高を16億ドルと見込んでいるが、実際の売り上げは思わしくない。同社は370万台のスマートフォンを出荷しており、その大半が旧型の「BlackBerry 7」端末で占められている。自社の将来を次世代プラットフォームであるBlackBerry 10の成功にかけている同社にとって、これは悪いニュースだ。BlackBerryによると、消費者が購入した同社スマートフォンの台数は590万台だという。
BlackBerryはまた、4500人の人員削減を計画しており、その結果、同社従業員は7000人となる予定だ。BlackBerryは、同社2015年第1四半期中に営業費用の50%を削減する見込みとしている。
BlackBerryは売れ残った「BlackBerry Z10」スマートフォンに対する在庫調整評価損を反映して9億3000万ドルから9億6000万ドルの費用を計上していることから、損失額はかなり大きい(Z30の登場に伴い、Z10は新たにローエンドモデルに格下げ予定)。また、継続的な事業再編に向けた費用としてさらに7200万ドルが含まれる予定。
上記の費用を除いて、同社は調整後の純損失を2億5000万ドルから2億6500万ドル(1株あたり47セントから51セント)とみている。
アナリスト予想の平均は、売上高が30億6000万ドルで1株あたりの損失が15セントだった。
BlackBerryは第2四半期の売上高を26億ドルと計上した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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