dts Japanは、東京ゲームショウ2013にてバーチャルサラウンドソリューション「DTS Headphone:X」(Headphone:X)の最新デモを披露した。
Headphone:Xは、ヘッドホンで最大11.1chのサラウンドサウンドを再生できるというもの。通常ヘッドホンを使用して音楽を再生すると、頭の中で音楽が鳴っているように聞こえるが、Headphone:Xは、サウンドを「外面化」することによって、自分の周りをスピーカの音が取り巻いているように聴こえることが特長だ。そのため実際に体験すると、自分の周りにスピーカがあり、そこから音が出ているような錯覚に陥る。ヘッドホン自体に特別な処理を施す必要はなく、通常使用しているヘッドホンをそのまま使用できる。
dts Japanでは1月に開催した2013年度事業戦略説明会で、Headphone:Xを国内初披露。その際は事前にHeadphone:X専用に信号処理をしたものを用いたが、今回はゲームコンテンツをリアルタイムにHeadphone:Xへと最適化した。
デモはゲーム機とHeadphone:Xにリアルタイム処理ができるソフトウェアをインストールしたPCを接続して実施。コンテンツには、サラウンド感のある戦闘ゲームを使用した。Headphone:Xは最大11.1chまでのサラウンド再生に対応しているが、今回はゲームソフトにあわせて7.1chでのサラウンド再生となった。
デモでは、通常のステレオ再生との聴き比べもしたが、同じコンテンツとは思えないほどの迫力。銃撃戦や戦闘シーンなどは、敵との位置関係などが音声によってより正確に把握できる。
Headphone:Xの商品化については、ゲーム機向けヘッドセットなどを展開する米Turtle Beachが採用することを発表しており、日本市場にも早ければ2013年内に出てくる可能性があるとのことだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」