デジタルアイデンティティは9月18日、子育て中の母親向けフリーマーケットアプリ「ママモール」のAndroid版を公開した。Google Playにて無料でダウンロードできる。
ママモールは、キッズ用品やベビー用品、ママ用品など、子育て中の母親に特化したフリマアプリ。スマートフォンのカメラで撮影するだけで商品を出品して売ることができる。登録料、月額費用は現在無料。8月にiPhone版を公開し、1カ月で1万点以上の商品が出品されたという。
サービスを担当するのは、デジタルアイデンティティ メディア事業部部長の山本雄貴氏と、元スターダストコミュニケーションズ代表取締役社長で、現在ママモールの事業顧問を務める井上大輔氏だ。
井上氏はスターダストコミュニケーションズにて、フィーチャーフォン時代からギャル向けに特化したフリマサービス「ショッピーズ」を立ち上げた人物。「当時は(プロフィールサイトの)『前略プロフィール』を見て、プロフィール画面で商材を売る『Yahoo!オークション』のようなサービスを考えた。2年くらい伸びていなかったが、ユーザーを見てみるとほとんどが10代〜20代の若い女性。そこで彼女らに注力した」(井上氏)
売上は現在非公開だが、「コンスタントに上がっている状態」(山本氏)だという。また注目すべきはママ同士のコミュニケーションの多さにあるという。取引のためのメッセージ中に、育児の大変さや商品の使い方を話したり、売り手が「子供が熱を出したので発送が遅れる」と連絡すれば、買い手が怒るのではなく「お大事に」と返事をするといったことも少なくないという。「ほかのフリマアプリと比較しても、取引のためのやりとりで育児の話題が出ることが多い」(山本氏)。井上氏も「ショッピーズではギャル目線だったが、ユーザーのセグメントを切ることでコミュニティが活性している」と分析する。
ターゲットにするのは全国300万人に上る子育て中の母親のうち10%の30万人。だがまずは、ユーザー数以上にファン作りに注力していく。「フリマアプリで天下を取りたいというのではない。時間があるときに訪れる、生活に密着したサービスにしたい」(山本氏)。「ショッピーズでは『今日は雨が降ったので1日ショッピーズを見てた』と言ってくれたユーザーがいた。単純なツールにしてしまうと継続して利用したり、また離れたユーザーに戻ってきてもらえない。便利さと楽しさを両立させていきたい」(井上氏)
なおママモールでは、今回のAndroid版公開を記念して、出品数に応じてQUOカードやママモール内で利用できるポイントをプレゼントする総額100万円のキャンペーンを開催する。また、ママモールのTwitterアカウント「@mamamallcom」をフォローしてキャンペーン内容をリツイートしたユーザーの中から抽選で20名に1000円分のQUOカードをプレゼントするとしている。
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