Apple観測筋にとっては、米国時間9月10日に行われた大規模な「iPhone」発表パーティーで、Appleが指紋センサを発表したことは驚きではなかった。同社は2012年に、指紋を使った生体認証分野のトップ企業の1つを買収するために、数億ドルも支払っていたのだから。
しかしその「Touch ID」センサでは何ができるのだろうか。それは個人のセキュリティにどのような影響を与えるのだろうか。
--Touch IDとは何か。Touch IDはAppleが「iPhone 5s」に搭載した、生体認証のための指紋センサだ。このセンサはホームボタンの下に組み込まれている。そこは指紋センサを取り付けるには理にかなった場所だ。ただしホームボタンを壊してしまったことがある人には、同意してもらえないかもしれない。
--Touch IDは何を管理しているのか。Touch IDは、「iOS」向けのログイン機能の代替となる方法を2通りの形で送り出している。携帯電話のロックを解除する時に使う4桁のパスコードの代わりとしてTouch IDを使うことができるほか、Touch IDを使って「iTunes Store」での購入を許可することも可能だ。Touch IDを使って「iCloud」のデータにアクセスすることや、Appleの「Keychain」パスワードとして使うことはできない(少なくとも今のところは)。Appleライフにおけるほかのほぼすべてのアクセスには、今まで通りパスワードを使う必要があるだろう。
--Touch IDのデータはどこに保存されるのか。Touch IDデータは暗号化され、iPhone 5sの「A7」プロセッサでローカルに保存される。クラウドに保存されることはない。
--どこで入手できるのか。Touch IDセンサは、iPhone 5s(レビュー記事)上でしか利用できない。iPhone 5sは、最も安い契約付きの16Gバイト版が199ドルだ。
--Touch IDでは何本の指を使えるのか。Appleは上限を明らかにしていないが、Touch IDはさまざまな指で使うことができ、おそらく最大10本まで使えるのではないだろうか。足の指はやめておいた方がよい。
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