エプソンは9月3日、プリンタのカラリオシリーズなど10製品を発表した。9月19日に発売する。
カラリオは、大幅に小型化を実現した「EP-805Aシリーズ(2012年モデル)」を中心に、コンパクトサイズ、無線LAN対応、スマートフォンからの簡単プリントに力をいれてきた。2013年は、EP-805Aで培った小型化技術を応用し、コンパクト設計を継承した機種を拡大した。本体カラーはホワイトを中心としたラインアップになっている。
フラッグシップモデル「EP-976A3」は、コンパクトボディながら、手差し給紙でA3サイズまでの印刷に対応した。EP-976A3は、A3印刷対応ながらも2008年モデルのA4印刷プリンタ「EP-801A」よりコンパクトになった。従来のA3対応プリンタの本体サイズでは設置スペースの確保が難しい場所にも、手軽に置けるとしている。
同社によれば、ユーザーアンケートだけではなく、店頭販売応援員やイベントなどを通して継続的にユーザーの声を聞いているという。その中で、「たまにはA3サイズでプリントしたい。今あるA3プリンタは大きすぎるという声が多数寄せられた。みなさまの声をベースに小さなサイズの複合機を開発した」(セイコーエプソン 取締役 プリンタ事業部長の久保田孝一氏)。
普段はA4サイズの印刷が中心でも、学校の教材やPTAなどの資料や自宅に持ち帰った仕事の資料など、A3サイズのプリントは一定の需要があると見込む。
新商品は全機種が「無線LAN」接続に対応する。家族のそれぞれが所有するPCやスマートフォンなどから、いつでもどこからでもプリント/スキャンができる。また、「Wi-Fi Direct」機能搭載機種も拡大し、無線アクセスポイントがなくても、無線LAN搭載機器と接続し通信してプリントすることが可能だ。Wi-Fi Directの設定手順も改善し、セキュリティキーを入力せずに設定を可能にするなどし、より使いやすくなったとしている。
なお、セットアップの時間は、開梱からセットアップ完了まで約41.5分(2012年モデル)かかっていた作業を、本体の起動と並行してソフトウェアのインストールを行えるようにし、2013年モデルは約24.5分と約40%短縮したという。
スマートフォンアプリは、プリンタとスマートフォンを無線で接続して、簡単にプリント&スキャンができる「Epson iPrint」に加え、スマートフォンからのディスクレーベルプリントなどが可能なアプリ「Epson Creative Print」など充実させた。
エプソンによれば、スマートフォンからプリンタへの出力経験は15%程度に留まるという。一方で、プリンタから出力される写真の3枚に1枚がスマートフォンからのプリントになっていることから、今後もスマートフォンからのプリント比率は上がると見る。
エプソンでは、(1)多様な印刷に対応(A3対応)、(2)どこにでも置ける(小型化)、(3)どこからでも印刷(スマートフォンとの連携)──の3点を軸に、インクジェットプリンタ全体で50%、A3以上のインクジェットプリンタ市場で50%のシェアを目指すとしている。
CMキャラクターは、2013年も忽那汐里さんが務める。A3サイズがプリントできること、コンパクトになったことにちなんで、新キャラクター「エイさん」と「ちいサメ」が登場し、忽那さんとキャラクターが掛け合いながらCMを展開する。
ラインアップとエプソンダイレクトショップ価格は下記のとおり。
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