グーグルは8月26日、7インチのタブレット「Nexus 7」の新モデルを、8月28日から日本で販売すると発表した。Wi-Fiモデルから販売を開始し、LTEモデルは9月中旬以降に販売する。またSIMフリーとなっており、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスのLTE対応SIMを利用できる。
価格は16GバイトのWi-Fiモデルが2万7800円、32Gバイトモデルが3万3800円。32Gバイト+LTEモデルが3万9800円となる。すでに家電量販店やインターネット通販サイトでは予約受け付けを開始している。また、Google Playでも8月28日の午前0時からWi-Fiモデルを販売する予定だ。
販売パートナーは、アマゾン ジャパン、イオンリテール、エディオン、ケーズホールディングス、KDDI、コジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、楽天など。
新たなNexus 7は、16Gバイトモデルの価格が2万7800円となっており、2012年に発売された前モデルの1万9800円(16Gバイト)より8000円ほど値上がりしている。割高になった印象を持つかもしれないが、その分、端末の性能も大幅に進化している。
ディスプレイは新旧モデルともに約7インチだが、解像度が1280×800(HD)から1920×1200(フルHD)になっている。またCPUは、1.5GHzのクアルコム Snapdragon S4 Pro クアッドコアプロセッサを搭載し約1.8倍高速化したほか、GPUもAdreno 320によって約4倍に進化。RAMは1Gバイトから2Gバイトに増えた。
さらに、前面のみだったカメラが背面にも搭載されたほか、モノラルスピーカーからバーチャルサラウンド対応のステレオスピーカーへと変更。新たにNFC(近距離無線通信)や、HDMI出力、ワイヤレス充電にも対応した。
本体サイズも幅約198.5mm×高さ約120mm×厚さ約10.45mmの340gから、幅約200mm×高さ約114mm×厚さ約8.65mmの290g(LTEモデルは299g)となり、薄く軽くなった。バッテリは4325mAhから3950mAhと減少しているが、駆動時間は延びており、10時間のウェブ閲覧と9時間のHDビデオ再生が可能となっている。
また、最新のモバイルOS「Android 4.3(Jelly Bean)」をタブレットとして初めて搭載した。Android 4.3の最大の特徴は、制限付きのプロフィール機能に対応したことだ。複数人で1つの端末を使用する際に、アカウントごとに使えるアプリを設定できる機能で、最大で8つのユーザーアカウントを登録できる。この機能によって、たとえば親が子どもの使えるアプリを制限するといったことができる。そのほか、前モデルでは縦表示に固定されていたホーム画面を横表示にできるようになった。
同日開催された記者発表会では、Google エンジニアリングディレクターのクリスヤーガ氏が登壇。ヤーガ氏によれば、現在世界でアクティベートされたAndroid端末は9億台にのぼり、97万5000以上のアプリが開発されている。また、Androidアプリの総ダウンロード数は500億回以上にのぼるという。
このような実績には、2012年に発売されたNexus 7も寄与しているという。ヤーガ氏はNexus 7の優位点として(1)握りやすく手にフィットするデザイン、(2)ハイスペックでありながら低価格、(3)グーグルの各種サービスとの同期の3点を挙げた。
また新しいNexus 7については、持ちやすさや高解像度、高音質、高速なプロセッサなどの特長を挙げ「最も重要なのは、これらがすべて1つの端末に収まっており、日々の物作りや学習、たくさんの人とつながる際に使うことができるということだ」と強調した。
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