MSバルマー氏に聞く--退任の決断、次期CEO、最大の後悔 - (page 2)

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年08月28日 07時30分

--最終的な決断を下したのはいつですか。

Ballmer氏:正式には1日か2日前です。取締役会を開きました。2日前だったでしょうか。確か2日前でした。そこで、わたしと取締役会は、これが正しい道だという結論を下しました。

--会長のBill Gates氏はあなたの去就について何らかの要請をしたのでしょうか。

Ballmer氏:いいえ。Billは、何も。Billはわたしの決断を尊重してくれています。最終的に、こういうことは個人的な決断でなければならないのではないでしょうか。

--退任後は何をされるおつもりですか。

Ballmer氏:率直に言って、分かりません。あまり考える時間はありませんでした。実際に今後どうするかを考える時間は今もありません。取締役会が次のCEOを任命するまで、今後のことを考える時間は持てないでしょう。

 わたしの人生の中心には、いつも家族とMicrosoftがありました。自分の人生の新たな章、第2章と言ってもいいと思いますが、それが始まって、人生のほかの面を体験したり、自分についてより多くのことを学んだりできるようになることを楽しみにしています。しかし、具体的な計画を立てたうえでMicrosoftを去るわけではありません。

--Microsoftでの功績の中で最も誇りに思うことを1つだけ挙げるとしたら、何になりますか。

Ballmer氏:インテリジェントなパーソナルコンピューティングの誕生において重要な役割を果たせたことは誇りに思っています。携帯電話であれPCであれ、人々がコンピューティングテクノロジを利用するという概念を、Microsoftは1980年代~90年代の間に生み出しました。そして、それは人々の生活に信じられないほど大きな影響を与えました。今では10億人以上の人々が携帯電話を持っています。そのすべてがMicrosoft製の携帯電話ではないにせよ、わたしはその分野でMicrosoftが達成してきたことを非常に誇りに思っています。

 それに関連して、こうした信じられないほど大きな影響を世界に与えると同時に、株主に対してもよい仕事ができたことを、とても誇りに思います。

--最も後悔していることは何ですか。

Ballmer氏:わたしには多くの失敗をする機会が実際にありました。おそらく、人は誰しも、期間A、期間Bに集中したいと考えることがその理由でしょう。しかし、わたしが最も後悔しているのは、なんといえば良いでしょうか、Microsoftが見せた迷走なのですが、それは「Windows Vista」における「Longhorn」のようなものです。最も後悔しているのはそれだと思います。大規模なチームを結成して何かに取り組み、それが期待したほどの成果を上げなかったときは、副次的な悪影響が生じます。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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