Edward Snowden氏がリークした最新の機密文書によると、米国家安全保障局(NSA)は「秘密の抜け穴」を作り出し、それによって自らの巨大なデータベースから、プライバシーが保護されるべき米国民の通話や電子メールメッセージの内容を令状なしで検索できるようにしたという。
The Guardianは英国時間8月9日、米上院情報委員会の委員を務めるRon Wyden上院議員(オレゴン州選出、民主党)の話として、その秘密の規定には、「法律を遵守する米国人の通話や電子メールを令状なしで盗聴する」ことを可能にする抜け穴がある、と報じた。
その報道は、Jerrold Nadler下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)が6月、NSAの国内監視活動について政府関係者から機密の状況説明を受けた数日後に話した内容を裏付けているようだ。
Nadler議員によると、NSAが「通話を盗聴」したい場合、1名のアナリストの判断があれば十分であり、それ以外のいかなる法的承認も不要だ、と状況説明の際に聞かされたという。弁護士であり、下院司法委員会のメンバーでもある同議員は「驚がくさせられた」と述べている。
その状況説明の記録によると、それを受けた米連邦捜査局(FBI)長官のRobert Mueller氏はNadler議員に対して、政府が「通話を盗聴」するには、外国情報活動監視裁判所(Foreign Intelligence Surveillance Court:FISC)からの「特別な命令」が必要だと断言したという。その主張は、8月9日のGuardianの報道やそのほかのさまざまな文書の内容と矛盾している。Mueller氏は退任が決まっており、後任にはJames Comey氏が就任する。Comey氏は7月、上院の承認を受けている。
当時掲載された米CNETの記事を受けて、米国家情報長官のJames Clapper氏は声明を発表し、「1人のアナリストが適切な法的承認なしに国内の通信を傍受できるとする主張は誤りであり、そのようなことは議会にも報告されていない」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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