Edward Snowden氏が利用していたとされる暗号化電子メールサービスが閉鎖されようとしている。内部告発者である同氏に対する米国家安全保障局(NSA)の捜査に応えてのことだと考えられる。
Lavabitの所有者であるLadar Levison氏は米国時間8月8日、同社のホームページ上でサービスの停止を発表した。
私は、米国民に対する犯罪の加担者となるか、それともLavabitのサービスを閉鎖し、10年近くにおよぶ努力を無駄にするかという苦渋の決断を強いられた。内省を重ねた結果、私はサービスをいったん停止することにした。この決断に至るまでの出来事を、法に触れることなく明らかにしたいのだが、それは不可能だ。あなた方には、何が起こっているのか知る権利があると思っている。米国憲法修正第1条が保障する言論の自由により、こういった状況で私が発言する自由は保障されているはずだ。しかし残念なことに、米連邦議会はそれをくつがえす法律を通過させた。現在のところ、私がこれまでの6週間で経験してきたことについて、適切な要請を2回も行ったにもかかわらず、他者と共有できないでいる。
これからどうなるのか?私は第4巡回区控訴裁判所で憲法上の権利を巡る戦いを続けるための書類を準備し始めている。有利な判決が下されれば、Lavabitを米国企業としてよみがえらせることができるはずだ。
今回の経験は、とても重要な教訓を残してくれた。連邦議会による決定や、司法上の判断を導き出せる強力な判例がない場合、米国と物理的な結びつきのある企業の手に個人のデータをゆだねることは避けた方がよいと私は「強く」勧めておきたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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