米Yahooは米国時間8月2日、最高経営責任者(CEO)Marissa Mayer氏が矢継ぎ早に実施している企業買収の一環として、Rockmeltを買収した。Rockmeltはソーシャルメディアとの連携を深めたブラウザを開発する新興企業だ。買収の条件は明らかにされていないが、Rockmeltによれば、設立4年目の同社のアプリは8月末で提供を終了するという。
「YahooとRockmeltは同じ目標を共有している。それは、人々がウェブから最適なコンテンツを発見できるようにすることだ」と、Rockmeltの共同創設者であるTim Howes氏とEric Vishria氏は同社のブログに書いている。
AllThingsDのKara Swisher氏が情報筋の話として伝えたところによると、YahooはRockmeltの買収に6000〜7000万ドルを支払ったようだ。Rockmeltのアプリは8月31日で姿を消すが、YahooはRockmeltのテクノロジを自社製品に生かす予定だという。
米CNETの取材に対し、Yahooの広報担当者は次のように語った。「32人のRockmelt従業員が当社のメディアおよびモバイル部門に加わった。具体的なことは話せないが、われわれはRockmeltのテクノロジを当社のメディアプラットフォームに統合し、刺激的な新しいやり方でコンテンツを配信する計画だ。楽しみにしていてほしい」
買収に先立って、RockmeltはAndreessen HorowitzやAccel Partnersなどの有名なベンチャーキャピタルからおよそ4000万ドルの資金を調達していたが、消費者を大きく引き付けることはできなかった。2013年に入って、同社はデスクトップブラウザの開発を中止し、ウェブコンテンツを見つけやすくする取り組みに力を注ぐと発表した。またモバイルを優先し、最近ではコンテンツを利用しやすくする「Android」アプリケーションを公開していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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