IBMの第2四半期決算は予想を上回ったものの、システムおよびテクノロジの売り上げが前年同期比12%減となったため、売上高は予想に届かなかった。
同社の発表によると第2四半期決算の純利益は32億ドル(1株あたり2.91ドル)、売上高は前年同期比3%減の249億ドルだった。また、非GAAPベース(一般会計原則に基づかない財務指標)の利益は、最近行われた事業再編の費用を除外すると、1株あたり3.91ドルとなった。
アナリストらは、第2四半期決算の売上高が253億6000万ドル、純利益が1株あたり3.77ドルになると予想していた。
見通しに関しては、IBMによると今年後半の純利益は上向くはずだが、大幅増には至らないという。事業再編の費用10億ドルを除外した非GAAPベースの利益は1株あたり16.90ドル、同費用を含めた場合の利益は1株あたり16.25ドルになる見通しだ。また、2013年通期の純利益見通しは1株あたり15.08ドルだという。
アナリストらは、IBMが2013年通期見通しとして非GAAPベースの利益を1株あたり16.63ドル、純利益を1株あたり15.59ドルと発表すると予想していた。
IBMの最高財務責任者(CFO)Mark Loughridge氏が述べた主なポイントは以下の通りだ。
細かく見ると、IBMによれば第2四半期のハードウェアの売上高は前年同期比12%減の38億ドルだったという。また、「Power Systems」の売上高は前年同期比25%減となり、「System x」は11%減、メインフレームの「System z」は10%増だったという。
第2四半期のソフトウェアの売上高は前年同期比5%増の64億ドル(為替調整後)となった。
サービスの売上高も低下した。Global Technology Servicesの売上高は第2四半期、前年同期比5%減の95億ドルとなり、ビジネスサービスの売上高は1%減の46億ドルとなった。
IBMの決算は世界的に見ると明暗入り交じった内容となり、成長市場の売上高は横ばい、アジア太平洋市場では8%減となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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