IBM、第2四半期決算を発表--利益は予想を上回る

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2013年07月18日 12時50分

 IBMの第2四半期決算は予想を上回ったものの、システムおよびテクノロジの売り上げが前年同期比12%減となったため、売上高は予想に届かなかった。

 同社の発表によると第2四半期決算の純利益は32億ドル(1株あたり2.91ドル)、売上高は前年同期比3%減の249億ドルだった。また、非GAAPベース(一般会計原則に基づかない財務指標)の利益は、最近行われた事業再編の費用を除外すると、1株あたり3.91ドルとなった。

 アナリストらは、第2四半期決算の売上高が253億6000万ドル、純利益が1株あたり3.77ドルになると予想していた。

 見通しに関しては、IBMによると今年後半の純利益は上向くはずだが、大幅増には至らないという。事業再編の費用10億ドルを除外した非GAAPベースの利益は1株あたり16.90ドル、同費用を含めた場合の利益は1株あたり16.25ドルになる見通しだ。また、2013年通期の純利益見通しは1株あたり15.08ドルだという。

 アナリストらは、IBMが2013年通期見通しとして非GAAPベースの利益を1株あたり16.63ドル、純利益を1株あたり15.59ドルと発表すると予想していた。


 IBMの最高財務責任者(CFO)Mark Loughridge氏が述べた主なポイントは以下の通りだ。

  • 「ワークフォースのバランス調整」により利益の向上が見込まれる。
  • IBMはラテンアメリカ市場、特にブラジルで優れた実績を残した。
  • 「英国とスペインは第2四半期、業績が改善しただけでなく、成長を遂げた。一方、アジア太平洋市場の売り上げは横ばいとなった。そのなかでは日本が、ハードウェアやソフトウェア、サービスを通じて良い実績を残したため、売上高を3%伸ばした」
  • Loughridge氏はSoftLayerの買収について語り、「われわれのパブリッククラウドインフラの強化を加速する」ものだと強調した。

 細かく見ると、IBMによれば第2四半期のハードウェアの売上高は前年同期比12%減の38億ドルだったという。また、「Power Systems」の売上高は前年同期比25%減となり、「System x」は11%減、メインフレームの「System z」は10%増だったという。


 第2四半期のソフトウェアの売上高は前年同期比5%増の64億ドル(為替調整後)となった。


 サービスの売上高も低下した。Global Technology Servicesの売上高は第2四半期、前年同期比5%減の95億ドルとなり、ビジネスサービスの売上高は1%減の46億ドルとなった。

 IBMの決算は世界的に見ると明暗入り交じった内容となり、成長市場の売上高は横ばい、アジア太平洋市場では8%減となった。



この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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