米大手書店チェーンBarnes & Nobleは、Amazonの「Kindle」とライバル関係にあった「Nook」タブレットで挑んだ長い戦いの果てに、自社の最高経営責任者(CEO)であるWilliam Lynch氏の辞任という結末を迎えた。
今回の辞任は、Barnes & Nobleのオンライン事業から同社全体の指揮を任されるようになった技術志向の幹部の退任とともに、より多くの権限が同社会長であり最大株主であるLeonard Riggio氏に渡ったことを意味する。
Riggio氏は、多くの買収によって米国内最大の書店チェーンを築いた。しかし、Barnes & Nobleは、Amazonによって既存の書籍販売事業が弱体化し、続いて電子書籍デバイスでも劣勢に立たされたことから、自社の立場を確保することが難しくなっていた。
Barnes & Nobleは後任のCEOを探していない。その代わりに、自社の戦略を見直し、「適切な時期に刷新する」予定だ。同社のRetail Group、大学向け事業、そして、Nook Media部門は、Michael P. Huseby氏が財務責任者(CFO)を退任して統括し、Riggio氏の直属となる。
Barnes & Nobleは6月、カラータブレットの開発と製造から撤退することを発表している。同社は、白黒の「Simple Touch」などの電子書籍デバイスの開発は継続する予定だが、「NOOK HD」や「NOOK HD+」などの製品についてはサードパーティーの製造業者と提携する。
この発表は、同社四半期決算報告の一部として行われた。Barnes & Nobleの売上高は、第4四半期に34%下落した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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