logo

無料通話・無料メール系サービスは企業も無視できない存在に--ドコモ・ドットコム

ドコモ・ドットコム 明石竹史2013年06月20日 08時00分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ドコモ・ドットコムによる、モバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の最新号(Vol.6)より、無料通話・無料メール系サービスの利用動向調査の一部をお届けする。

 現在急速に利用者を増やしている、「LINE」「Skype」に代表される無料通話・無料メール系サービスは、ユーザー同士のコミュニケーションツールとしてだけではなく、SNSと同じように企業・団体等からユーザーに対して手軽に情報を配信できるツールにもなっている。今回は独自調査の結果から、スマートフォンユーザーにおける無料通話・無料メール系サービスの利用動向を把握し、併せて企業がユーザーにアプローチする方法についても考察したい。

7割近くのユーザーが何らかの無料通話・無料メール系サービスを利用

 まず利用状況だが、7割近くのユーザーが何らかの無料通話・無料メール系サービスを利用していることがわかった。その中で最も利用者が多いのが「LINE」であり、回答者の半数以上が利用している。「LINE」以外では、「Skype」「カカオトーク」「comm」といったサービスがユーザーを集めているが、「最も利用している無料通話・無料メール系サービス」という形に絞ると、「LINE」以外のサービスは全て1割を下回っており、より一層「LINE」の人気が際立つ結果となった。一方、「利用していない」と回答したユーザーも3割程度存在し、こちらは年代が上がるにつれて増加する傾向が見られた。特に60代以上は半数以上のユーザーが非利用者であり、高年齢層にはあまり浸透していない模様である。

 次に、「無料通話・無料メール系サービス」と「スマートフォンの通話・メール機能」並びに「GmailなどWebメール」とでは、どの利用頻度が高いのかを探ってみた。まず通話に関しては、「スマートフォンの通話機能」が「無料通話サービスの通話」よりも利用頻度が高いと答えたユーザーが多く、無料通話・無料メール系サービスの利用者であっても、「スマートフォンの通話機能」を優先していることがうかがえる。

 これは、本調査の別設問結果からもわかるのだが、無料通話・無料メール系サービスの通話品質に対して一定数の不満が存在することが影響として考えられる。一方、メールについては「無料メール系サービス」の方が「スマートフォンのメール機能」「GmailなどのWebメール」を上回る結果となり、特に10代においては7割以上のユーザーが「無料メール系サービス」の利用頻度が最も高いと回答している。従来のメール機能を上回る送受信のスピード感と、チャットのような手軽さが「無料メール系サービス」利用を後押ししているのではないだろうか(図1、2)。

図1:通話における各サービスの利用割合
図1:通話における各サービスの利用割合(画像を保存すると大きい画像が見られます)
図2:メールにおける各サービスの利用割合
図2:メールにおける各サービスの利用割合(画像を保存すると大きい画像が見られます)

 次に、「LINE」と「カカオトーク」のユーザーは公式アカウント(ともだち登録、Plusカカとも)において、どういった業種の企業をフォローしているのかを探りたい。フォローしているユーザーが最も多かったのは「コンビニエンスストア」で、「飲食店(ファーストフード)」「タレント/芸能人」、「CD/DVDレンタル」「百貨店/スーパー」と続いている。「タレント/芸能人」を除くと、生活に密着した形で実店舗展開をしている企業のアカウントが多くのフォロー数を集めていることがわかる(図3)。

図3:公式アカウント登録状況
図3:公式アカウント登録状況(画像を保存すると大きい画像が見られます)

 公式アカウントをフォローした理由を尋ねると、「割引などのお得なクーポンを配信しているから」や「セールなどのお得な情報を配信しているから」といった回答が多く、ユーザーメリットの高い情報を配信することが、アカウントをフォローする大きなモチベーションとなっている模様である。その他では、「個人的に好きな(興味のある)企業・芸能人・番組だから」が2番目に多く、「無料のスタンプを配信しているから」という意見はそれらに次ぐ4番目であった。ユーザーが無料スタンプの取得に魅せられているだけではなく、配信内容を重視しているといった傾向が窺える(図4)。

図4:公式アカウント登録理由
図4:公式アカウント登録理由(画像を保存すると大きい画像が見られます)

欲しい情報やコンテンツは「無料スタンプの配信」や「お得な情報」

 とはいえ、グラフ表記はしていないが、公式アカウントで提供して欲しい情報やコンテンツについて聞いたところ、一番多かったのは「無料スタンプの配信」であり、無料スタンプに対するユーザーニーズの高さが証明された点は注目である。また、「割引などお得なクーポンの配信」や「プレゼントがもらえるキャンペーンの実施」、「セールなどお得な情報の配信」に対するニーズも高く、実際に公式アカウントをフォローしたユーザー同様、お得な情報の配信がアカウントをフォローするモチベーションの喚起につながりそうだ。

 無料通話・無料メール系サービスの利用は、若い年代層を中心に急激に伸びており、携帯電話の基本機能である通話・メール機能をも脅かす存在になっているといえよう。その流れはもはや無視できない存在であり、当サービス利用者へのアプローチを検討している企業も多いと思われる。

 現在「Twitter」「Facebook」「mixi」等のSNSにて情報を配信している企業も多いが、この無料通話・無料メール系サービスの利用者数増加傾向を鑑みると、特に「LINE」への対応は必須とも言えるのではないか。無料スタンプの配信及びクーポンなどお得感のあるサービス提供をフックに、多数のフォロワーを獲得し、実店舗への誘導及び商品販売促進に繋げるといった施策は是非検討したいところである。

 これと似た施策として、「Facebook」上で無料診断アプリをフックにフォロワーを獲得する、などといった手法もあるが、ユーザーの興味を喚起するコンテンツを提供することでユーザーをたくさん集め、そのユーザーにお得な情報を配信するといった販促活動、これがSNS、無料通話・無料メール系サービスなどにおけるユーザーアプローチ手法のトレンドといえよう。

 めまぐるしく変化するネットサービスのトレンドであるが、現在最も勢いがあるといっていい無料通話・無料メール系サービスを活用しない手はない。企業ブランドのアピール、販促活動の場として、是非上手く活用していただきたい。

ドコモ・ドットコム発行「スマートフォンレポート」
ドコモ・ドットコム発行「スマートフォンレポート」
端末の販売動向やユーザーの利用動向などといった、スマートフォンに関する独自調査分析レポートを中心に、NTTドコモへのインタビュー、モバイル広告やメールマーケティング施策に関する記事等を掲載する、モバイルビジネス・マーケティング情報誌。最新号である5月号(Vol.6)は5月27日より配信中。紙媒体ではなく、PDF形式のデジタルメディアとなっており、ウェブサイトにて無料会員登録を行えば、誰でも完全無料にて、すぐにダウンロード・入手可能。バックナンバーも全て入手できる。

■「スマートフォンレポート」ダウンロードはこちらから  

-PR-企画特集