ソニーは6月18日、7月20日に発売予定のAVアンプ「STR-DN1040」(DN1040)の試聴会を実施した。高音質設計を施したアンプ回路の構造やWi-Fi、Bluetoothなどワイヤレス再生環境を整えた機能面など、商品の詳細を説明した。
DN1040は、7.1chマルチチャンネル対応のAVアンプ。価格は6万8250円で、ミドルクラスに位置する。ソニーでは5月にエントリーからミドルクラスのAVアンプ「STR-DH740/DN840/DN1040」を発表。全モデルで回路設計を見直したほか、デザインを変更するなど刷新が図られた。
DN1040は3モデルの中で上位機に位置し、Wi-Fi、Bluetooth(DN840も対応)のほか、スマートフォンなど携帯機器内にある映像コンテンツを伝送する「MHL対応HDMI端子」を装備。最新の接続環境を備える。
ネットワーク音楽機能では、DLNA、インターネットラジオ「vTuner」、AirPlayに加え、Windows 8に対応する。Windows 8搭載PCと組み合わせれば、PC上のWindowsアプリから再生している音楽を、簡単にAVアンプからの再生に切り替えることが可能だ。また、有線LAN接続時はハイレゾ音楽の再生も実現。ホームネットワーク内に点在する音楽ファイルを一括して高音質で再生できる機能を内蔵する。
音質面では、回路基板にガラスエポキシ基板を採用。基板の強度を高めることで、振動や電源ノイズの影響を受けにくく、濁りのない音色を再現できるとのこと。また、大型のブロックコンデンサ、新規開発の抵抗器、ESシリーズ専用はんだの使用など、部品一つ一つは試聴を繰り返しながら厳選したものを採用しており、音質への強いこだわりが感じられる。
シャーシも大きく変更された部分の一つだ。従来はエンボス加工を施すことで、シャーシの強度を高めていたが、一定の角度や部分においては曲げやすくなることもあった。しかし新モデルでは、エンボス加工によってビーム(梁)を左右両端まで伸ばして配置することで剛性を高め、不要な振動を抑制。フォーカス、量感ともに反応の早い低音を再現するとしている。また、インシュレータにも新開発の偏心インシュレータを採用し、スピーカーの音圧による振動を減少させ、シャーシに伝わりにくくする効果を高めている。
本体には30秒でリスニング環境の音響測定をする測定用のマイクロフォンを付属。新モデルでは、スピーカ間の位相特性も整える自動音場補正機能「アドバンスト D.C.A.C」も搭載する。また、映画館の響きを再現する「HD-D.C.S(HD-デジタル・シネマ・サウンド)」も備え、映画館独特の響きを再現できるとのこと。加えて「ベルリン・フィルハーモニック・モード」「コンセルトヘボウ・モード」「ムジークフェライン・モード」と3種類のコンサートホームモードも用意している。
付属リモコンのほかホームネットワーク内に点在する音楽ファイルをAVアンプで再生できるDLNAアプリ「Network Audio Remote」と、AVアンプ以外のソニー機器とも連携して使用できるリモコンアプリ「TV Side View」という2つのアプリを提供。ともにiOS、Android版があり、操作面での向上も図られている。
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