「TOP500」リストによると、世界で最も強力なコンピュータは、中国人民解放軍国防科学技術大学(NUDT)が開発したスーパーコンピュータ「Tianhe-2」(天河2号)だという。
天河2号は、「Titan」から首位を奪った。Titanは米エネルギー省(DOE)傘下の米オークリッジ国立研究所に設置されている「Cray XK7」システムで、最新のリストでは2位に転落した。
天河2号はLinpackのベンチマークで33.86ペタフロップスを記録。一方、Titanのスコアは17.59ペタフロップスだった。
これら上位2位のマシンは、非常に異なるアーキテクチャを基盤としている。天河2号は1万6000台のノードで構成されており、各ノードは2個のIntel製「Xeon Ivy Bridge」プロセッサと3個の「Xeon Phi」プロセッサを搭載する。それらのコンピューティングコア数を合計すると312万個になる。
一方、Titanは26万1632個のNVIDIA製「Tesla K20x」GPUアクセラレータコアを基盤としている。Titanはリスト上で最もエネルギー効率に優れたシステムの1つだ。総消費電力は8.21MWで、1W当たり2143Mフロップスを実現する。
天河2号は2013年中に広州の国立スーパーコンピュータセンターに設置される予定だ。
「Sequoia」(DOE傘下の米ローレンスリバモア国立研究所に設置されているIBM製「BlueGene/Q」システム)が現在、同リストの3位だ。Sequoiaは2011年に同研究所に提供された。157万2864個のコアを使って、Linpackベンチマークで17.17ペタフロップスを達成している。
4位は、理化学研究所計算科学研究機構に設置されている富士通の「京」で、70万5024個の「SPARC64」プロセシングコアを使って、Linpackベンチマークで10.51ペタフロップスを記録した。
リストに掲載されたシステムのうち、アクセラレータ/コプロセッサテクノロジを採用しているものは計54で、2012年11月に発表された前回のリストの62から減少した。このうち、39システムはNVIDIA製チップ、3システムは「ATI Radeon」、11システムはIntel製Xeon Phiをそれぞれ採用している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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