Sprintの買収をめぐるソフトバンクとDISH Networkの争いがますます激化する中、ソフトバンクは買収価格を201億ドルから216億ドルに引き上げることを発表した。
ソフトバンクは米国時間6月10日、新たに修正された合併契約により、現金による対価が増え、確実性が高まることを含め、より大きな価値を株主に提供できると述べた。
ソフトバンクによると、同社は新たな契約に基づき、Sprint株主に対し、契約締結時に45億ドルの現金を上乗せして支払う予定だという。これにより、Sprint株主に支払われる現金の総額は166.4億ドルとなる。また、この提案により、ソフトバンクが取得するSprint株の比率も約70%から78%へと引き上げられる。
ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は、声明で次のように述べた。「10日に発表した修正契約により、Sprint株主にはより多くの前払い金が支払われる。それとともに、十分な資金力を持つSprintを生み出すことで、米国市場に意義のある競争をもたらす上でより有利な地位に置くという、われわれの目標も達成される。当社の取引提案は、Sprint株主に多大な価値を与えるとともに、そうした価値をわずか数週間で実現する機会をもたらすものであり、可能性のある他の取引に関連するリスクを受けることはない」
Sprintは2012年10月以降、201億ドルでの買収提案をめぐり、ソフトバンクと協議を続けている。その契約成立の日が近づく中、DISHが突如、255億ドルを提示してSprintの買収に名乗りを上げた。
修正された合併契約では、DISHによる「最良かつ最終的な」提案の締切日を新たに2013年6月18日に設定している。
米CNETは、DISHにコメントを求めているが、本稿執筆時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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