実用化が始まっている技術については、事例を交えて紹介された。大規模画像検索技術は、スマートフォンのカメラを対象物にかざした時に、画像データベースから合致するものを効率的にピックアップする技術だ。従来技術では色合い等が似ているものがピックアップされるため、雰囲気が似ているだけで全く違うものも含まれていたが、同じ山でも富士山の画像には富士山の画像のみを提示するというように高精度な一致を実現するものだという。
大量データベースを対象に検索するとなると扱うデータ容量が大きくなるという課題があるが、独自の圧縮方式で対応。対象物の中に含まれる複雑な模様部分などを基準に検索を行い、瞬時に同一物の入った画像がピックアップされる様子がデモンストレーションされた。
すでにエンジンとしていくつかのサービスで利用されているが、この技術を利用した独自アプリを提供しているのがニッセンだ。カタログにカメラをかざすと関連情報等が簡単に確認できる様子が紹介された。
オペレーターの利用するPCブラウザとエンドユーザーの持つタブレットの画面を同期させることで、遠隔地からのサービスが提供できる技術として紹介されたのがブラウザ同期技術だ。ビデオチャット機能や音声通話機能を含み、オペレーターによる操作状況をエンドユーザーが容易に確認できる。
実用例としてあげられたのは、買い物サポートと健康指導だ。すでにネットショッピングのサポートサービスは北海道旭川市の美瑛町で実証実験を行っている。店舗へ買い物に行くのが難しいうえ、ネットショッピングを使いこなせない高齢者を対象に、商品の画像などを確認しながらスムーズな買い物を実現する様子が紹介された。
このほか、すでに実用化が始まっている各種ソリューションも展示。スマートフォンやタブレットを様々な形で活用する事例が紹介された。
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