米国務省は米国時間5月9日、3D印刷できる拳銃のファイル一式をDefense Distributedが運営するファイル共有サイトDEFCADから削除するよう要請した。Defense Distributedは3D印刷による銃をめぐって論争の的になっている団体だ。
米国務省はファイルのオンライン公開について、国際武器取引規制(ITAR)で対象になっている銃の輸出規制に抵触する可能性があると述べた。
Defense Distributedの創設者であるCody Wilson氏は米CNETの取材に対して9日、米国務省の対応は予想していたと述べた。ただし、非営利であることやパブリックドメインへの公開は例外にあたり、DEFCADがファイルをホストすることはITARで認められると考えていたという。
米国務省の要請を受けてDEFCADはファイルを削除した。ところが今度はそれから1日も経たないうちに、すべて3D印刷で製造して実際に使える世界初の銃とされる「Liberator」(解放者)を「印刷」するために必要なファイルのいくつかのバージョンが、PtoPのネットワークThe Pirate Bayで提供されているようだ。実のところ、ファイルの一部は米国務省の要請が行われる前からアップロードされていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス