3D印刷による銃、米国務省要請で公開サイトからファイル削除--The Pirate Bayで入手可能に

Daniel Terdiman (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 福岡洋一 (ガリレオ)2013年05月11日 11時32分

 米国務省は米国時間5月9日、3D印刷できる拳銃のファイル一式をDefense Distributedが運営するファイル共有サイトDEFCADから削除するよう要請した。Defense Distributedは3D印刷による銃をめぐって論争の的になっている団体だ。

 米国務省はファイルのオンライン公開について、国際武器取引規制(ITAR)で対象になっている銃の輸出規制に抵触する可能性があると述べた。

 Defense Distributedの創設者であるCody Wilson氏は米CNETの取材に対して9日、米国務省の対応は予想していたと述べた。ただし、非営利であることやパブリックドメインへの公開は例外にあたり、DEFCADがファイルをホストすることはITARで認められると考えていたという。

 米国務省の要請を受けてDEFCADはファイルを削除した。ところが今度はそれから1日も経たないうちに、すべて3D印刷で製造して実際に使える世界初の銃とされる「Liberator」(解放者)を「印刷」するために必要なファイルのいくつかのバージョンが、PtoPのネットワークThe Pirate Bayで提供されているようだ。実のところ、ファイルの一部は米国務省の要請が行われる前からアップロードされていた。

世界初と思われる3D印刷による銃「Liberator」を使用するDefense Distributed創設者Cody Wilson氏
世界初と思われる3D印刷による銃「Liberator」を使用するDefense Distributed創設者Cody Wilson氏
提供:Screenshot by Dara Kerr/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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