FacebookはParseを買収することで合意した。Parseは、開発者が「iOS」版、「Android」版、「Windows」版、およびモバイルウェブ版のモバイルアプリケーションを構築できるサービスを提供している。
Facebookがモバイルに特化したこの企業をいくらで買収したかは明らかにされていないが、Parseの製品やサービスは提供を継続する計画だという。TechCrunchは、この買収を8500万ドル規模と報じている。
Facebookで製品管理担当ディレクターを務めるDouglas Purdy氏は次のように述べている。「Parseを『Facebook Platform』に組み込むことで、われわれは開発者が迅速にアプリを構築してモバイルプラットフォームおよびデバイスに展開できるようにしたいと考えている。Parseでこれが可能なのは、データストレージ、通知、ユーザー管理などのバックエンドサービスを提供するネイティブオブジェクトを開発者が利用できるからだ。これによってサーバや複雑なインフラを管理する必要がなくなるため、素晴らしいユーザー体験を生み出すことだけに集中すればいい」
この買収は、Facebookが以前から抱き続けているモバイル支配への関心が大きな動機となっているようだ。同社はこうした取り組みの集大成として先ごろ「Facebook Home」をリリースした。Parseは、Facebookが「モバイルファースト」(モバイル優先)というミッションに取り組む上で新たな方法を提供する。つまりFacebookは、同社のサービスにつながる仕掛けをもっと自分のアプリケーションに組み込みたいと考えているかもしれないモバイル開発者たちを即座に取り込める。Facebookはさらに、Parseのバックエンドサービスの販売や管理を継続することでまったく新しい収益源を獲得することになり、これまでとは異なる類のサービスプロバイダーにもなる。
Parseは、アプリケーションのユーザーが比較的少数である開発者向けに無料のプランを提供しているが、有料サービスも月額199ドルから販売している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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