日本トイザらスは4月19日、国内初となるAndroid搭載の子ども向けタブレット「MEEP!(ミープ)」の発売(4月26日)に先立ち、報道関係者向けの商品説明会を開催した。タブレットが身近な存在になってきたことに加えて、1万4999円という価格、米国で大ヒットを記録した人気商品ということで、気になっている親も多いのではないだろうか。
説明会の冒頭で「モバイル技術やタブレットは人々の生活だけでなく、子どもたちの遊び方を変えている」と語るのは、日本トイザらス マーチャンダイズ本部 執行役員のポール・ウィンズロー氏だ。
同氏は、1970年代にビデオゲームが一大ムーブメントを巻き起こしたように、子どもたちはテクノロジが大好きで、いまや幼い頃からデジタルの遊び方に慣れ親しんでいると解説。日本では、スマートフォンを所有する母親の50%が赤ちゃんを泣き止ませたり、楽しませたりするのに使った経験を持つほか、タブレットを保有する親の70%が、子どもと一緒に使用しているという統計も挙げた。
こうした中、同社では2012年9月に世界初となるAndroid搭載の本格的なキッズ向けタブレット「MEEP!」を米国で発売開始。発売後わずか2、3カ月で25万台以上の販売数を達成し、クリスマスシーズンには供給が追いつかないほどの爆発的人気を記録したという。この人気商品が、今回日本での販売をスタートするのである。
キッズ向けタブレットの必要性について、ウィンズロー氏は「インターネットはさまざまな楽しみを与えてくれる反面、大変危険な場所でもあります。また、親としては子どもたちが遊びすぎないように制限する必要も出てくるでしょう。こうした部分をカバーするためには、MEEP!が搭載するペアレンタルコントロールのような機能が必要不可欠なのです」と語る。
MEEP!のペアレンタルコントロールでは、「MEEP!ボス(親)」が「ミーパー(子ども)」に対して、各種ウェブサイトの閲覧やアプリの使用制限、さらには使用履歴や使用時間などを細かく確認・管理することが可能。ウェブサイトやGoogle Playからのアプリダウンロードにも対応しているが、こちらも親の認証がなければ使えない仕組みだ。子どもが使いたいアプリを親にリクエストしたり、逆に親が推奨するウェブサイトなどを通知する機能も備えている。
また、専用の管理サイトが設けられており、設定変更はMEEP!本体からだけでなくPCやタブレット、スマートフォンなどからインターネット経由で行えるのもポイントのひとつ。現在はタブレットやスマートフォンから保護者機能を利用できるAndroid向けアプリ「MEEP! Together」も配信中で、iPhone向けアプリについては近日リリース予定とのこと。
さらに、約50種類の厳選された楽しいアプリ、落下時に壊れにくい耐衝撃性なども、キッズ向けタブレットならではの特徴といえるだろう。「キッズタブレットは子どもたちの教育と遊びに役立ちます。また、子どもたちにとっても自分専用のデバイスが持てるのは嬉しいこと。こうした面で、キッズタブレットはこれから本格的に普及する分野といえるでしょう」と、ウィンズロー氏は自信に満ちた表情で語った。
続いては、マーチャンダイズ本部 商品担当部長の山田次郎氏が、MEEP!の具体的な商品概要を説明した。まず、基本スペックは下記の通りだ。
ペアレンタルコントロールはもちろんだが、そのほかにもMEEP!にはキッズ向けタブレットならではの機能が盛り込まれている。そのひとつが、zForce技術を用いた7インチタッチスクリーン液晶の採用で、指だけでなくペンや絵筆、手袋を着けた状態でも操作することが可能。屋外や室内など、環境に応じて画面輝度を自動調整してくれるのもポイントとなっている。
また、専用ストア「MEEP!ストア」には1200種類以上のキッズ向けコンテンツを用意。保護者が購入したバーチャルコイン「MEEP!コイン」を使って、好きなコンテンツをダウンロードすることが可能だ。
さらにペアレンタルコントロールには、安全・安心なコミュニケーションを実現するチャット機能も搭載している。これは「ファミリー」や「学校」などでグループを分け、保護者が認証した相手とのみチャットが行えるもの。これにより、SNSにありがちな見知らぬ第三者からのコミュニケーションアプローチを防ぐことが可能になる。なお、保護者の許可があればGoogle PlayなどからSNSアプリをダウンロードすることもできるそうだ。
そのほか、専用アクセサリとしてヘッドフォンとジョイスティック(各1999円)もラインアップ。ヘッドフォンは音圧が80dbまでに制限された子どもの耳に優しい仕様で、ジョイスティックには3種類の限定ゲームが付属している。
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