ASUSTek Computeは4月19日、「ASUS新世代デバイス発表会」を開催し、3G通信・通話機能を搭載した7インチタブレット「ASUS Fonepad ME371MG」と、18.4型液晶部分にAndroid 4.1を内蔵し、本体にはWindows 8を搭載するオールインワンPC「ASUS TransAiO P1801」を発表した。
「ASUS Fonepad ME371MG」は4月25日発売で、予想実売価格は2万9800円。「ASUS TransAiO P1801」は4月20日発売で、予想実売価格は15万9800円。
発表会では、ASUS JAPANマーケティング部部長のシンシア・テン氏が「デジタルライフをもっと豊かにするための提案がある」として2製品を発表。「常に持ち歩きできるモバイルデバイス、家に1台に集約できるデバイス」と位置づける。またインテルのバッチを付けた“インテルドロイド君”がゲストとして駆けつけた。
ASUS Fonepad ME371MGは2月に開催されたMWC 2013で発表されたもので、OSにAndroid 4.1.2を搭載、CPUはインテル Atom プロセッサ Z2420を搭載し、国内では初めてのインテルアーキテクチャ採用のAndroid製品になるという。
スマートフォンとタブレットの2台を別々に持つことの多い現状に対し、持ち運びの荷物の軽減や、通信コストの削減を狙った製品だ。スマートフォンの使用目的として通話が非常に少ない点と、反対にウェブブラウズやSNSの利用が使用目的の1~2位を占めていることから、通話機能を持つ7インチ画面のタブレットがASUSの提案となる。
ASUSにはスマートフォンをジャケットに装着するとタブレットに変身する「Padfone」という製品シリーズがあるが、今回発表した「Fonepad」はPadfoneとは別の製品シリーズとなる。
ASUS Fonepad ME371MGの内蔵ストレージは8Gバイトで、背面カメラを搭載することも特徴。10点マルチタッチの800×1280ドット解像度7インチのIPS液晶を搭載、通信機能はW-CDMA(HSPA+/3G・850/900/1900/2100MHz帯)GSM/EDGE(850/900/1800/1900MHz帯)に対応、SIMフリーとなっており、通信規格が対応していれば通信事業者を選ばない。
SIMフリーについては、海外で現地SIMを利用できるメリットや、国内でも低廉な通信費用のSIMを利用することで、本体コストに加えて低コストで利用できると説明している。なお、詳細は後日発表だが、発売キャンペーンとして「Fonepad×絶対もらえるIIJ SIM」を実施、データ通信が行えるSIMを付属する予定だ。
今回の発表会では、インテルから執行役員 技術本部本部長の土岐英秋氏が登壇。ASUS Fonepad ME371MGに搭載されるAtom Z2420は普及価格帯のスマートフォン向けプラットフォームだが、高性能でフルHD解像度のビデオ撮影から再生がスムースに行える点を強調した。
また、Android向けの3000種類を超えるアプリの動作検証や、Android NDKで作られたアプリがシームレスで動作したことなどを発表、Androidでは後発のインテルアーキテクチャが不利にならない点を強調した。
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