ソニー、4K「BRAVIA」に65/55V型を追加--トリルミナスディスプレイで色域を拡大


ソニーの業務執行役員SVPホームエンタテインメント&サウンド事業本部本部長の今村昌志氏

 ソニーは4月11日、4K液晶テレビ「BRAVIA」に「X9200A」シリーズを追加した。65V型「KD-65X9200A」(店頭想定価格:75万円前後)、55V型「KD-55X9200A」(同:50万円前後)をラインアップする。発売は6月1日。今回の新製品登場により、ソニーの4Kテレビは2012年9月に発表した84V型「KD-84X9000」と合わせ、3モデルを揃える。

  • 「X9200A」シリーズ

 ソニーの業務執行役員SVPホームエンタテインメント&サウンド事業本部本部長の今村昌志氏は「当初目標だったテレビ事業における赤字半減という目標は現時点で達成できそうな見込み」とテレビ事業に対する現状を発表。4Kテレビの発売に関しては「黒字化目指して渾身の思いを込めて開発したモデル。我々はテレビを決してコモディティ化しない。お客様の潜在需要を喚起するやるべきことはいっぱいある」と話した。

  • トリルミナスディスプレイ(右)と通常のLEDバックライトテレビの画質比較

 X9200Aシリーズは、4Kテレビ用に開発した高画質回路「4K X-Reality PRO」を搭載。フルHD解像度の映像ソースを、フルHD解像度の超解像度処理を施した後、ソニーが蓄積してきた4K専用のデータベースと照合し、質感やディテール感を再現する「データベース型複数枚超解像技術」を使用することで、HD映像をクリアな4K解像度へとアップスケーリングできる。

  • ワンタッチリモコンの背面にはNFCを備え、対応スマートフォンとワンタッチで接続できる

 エッジ式LEDを採用したバックライトは、色再現性を向上させた「TRILUMINOS DISPLAY(トリルミナスディスプレイ)」を採用。従来のLEDバックライトに比べ、色域範囲を拡大させ、中間色やグラデーションの再現力を上げることで、より本物に近い色再現が可能になった。

  • 通常のリモコンに加え、ワンタッチリモコン(右)を付属する

 大画面をいかし、ディスプレイの両サイドには、パッシブラジエータ、トゥイータ、サブウーファ、磁性流体スピーカによる大型フロントサイドスピーカを配置。ホームシアターシステムなどに使用している磁性流体スピーカを使用することで伸びやかでクリアな音と、トゥイータを真ん中に配置することで、定位感ある高音を再現する。

 本体には無線LANを搭載し、ネット動画の視聴やソニーのオンラインサービス「Sony Entertainment Network」の使用が可能。NFC対応のスマートフォンをワンタッチリモコンにかざすだけでテレビとスマートフォンをWi-Fi経由で接続できる「ワンタッチミラーリング」機能も搭載する。対応するのはNFC技術を搭載した「Xperiaスマートフォン」「Xperia Tablet」のみとなる。それ以外のモデルはMHL接続することで、スマートフォンのコンテンツをテレビ側に表示させられる。

 通常リモコンのほか、NFCに対応したワンタッチリモコンを同梱。専用アプリ「TV SideView」をダウンロードすれば、スマートフォンやタブレットもリモコンとして使用可能だ。TV SideViewでは、このほか任意のキーワードから該当テレビ番組、YouTube内のコンテンツ、動画配信サービス「Video Unlimited」、音楽配信サービス「Music Unlimited」を検索できる横断検索機能も装備している。

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