ReceRecoは、レシートをiPhoneのカメラで撮影すると、内容を読み取って自動的にデジタル化してくれる家計簿アプリだ。撮影したレシートの変換性能はかなり高く、ほとんど修正がいらないほどだ。また、店舗の電話番号が入るように撮影すると、サーバの情報を参照して店舗名を自動で入力してくれる機能があり、これがまた非常に便利だ。Evernoteと連携して、1レシートの情報を1ノートとして保存できる。ただし、収入を管理できる機能はなく、あくまでも、レシートがある場合に支出管理ができるアプリということになる。支出管理の手間を少しでも減らしたい人にぴったりだ。
ReceRecoを使用するには、最初にデータバックアップなどに使用するアカウントを取得する必要がある。Facebookとの連携機能を利用して、入力の手間を省くこともできる。Everenoteとの連携機能を利用する場合は、設定画面から携するための操作を行っておく。次に、画面下部のカメラアイコンをタップし、オレンジ色のガイド線にレシートの各行を合わせて撮影する(このとき、店舗の電話番号が入るように撮影するのがポイントだ)。少し待つと、撮影画像から読みとられたデータが表示されるので、必要に応じて修正する。
費目の割り当ては、「費目一括設定」でまとめて行えるほか、1項目ずつ選択することもできる。費目は、あらかじめ用意されている項目から選択する必要があり、現在のバージョンでは、自分で追加したり削除したりはできない。費目を1つずつ選択するのはかなり大変な作業になるので、一括で設定してから、変更したい品目の費目のみを変更する方が早いかもしれない。費目を設定しないと、グラフ表示で内訳が見られないため、支出の分析には役立たない。面倒でも費目を選択しておくのがよいだろう。
一緒に保存しておきたい写真があれば、品目ごとに写真を撮影できる。ただし、レシート自体の写真は残らない。この点については、最初のレシート撮影時の写真が同時にカメラロールにも保存され、後から参照できるとさらに便利になるのではないかと感じる。すべての修正と追加などが終了したら、画面右上の保存ボタンをタップして、レシートのデータを保存する。Evernoteには、10分おきにデータが自動送信される(Evernoteで管理しやすいように、レシートにはタグを付けることもできる)。
「グラフ」画面では、費目別の合計金額や割合が確認できるほか、フィルタ機能を使用して、期間や費目を絞って分析に役立てられる。支出管理に必須と思われるCSV形式でのデータの書き出し機能のほか、カメラロールからの画像の読み込みや、広告を非表示にするオプションについては、今後のアップデートにて対応予定とのことだ。とにかくレシートの入力そのものが面倒だと思う人にとって、簡単で継続しやすいReceRecoは支出管理の救世主となるだろう。
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