「Ever2Drop」は、EvernoteからDropbox、DropboxからEvernoteへと、データの移動やコピーが行えるファイラーアプリだ。Evernoteのノートに貼りつけたファイルをDropboxにコピーしたうえで共有したり、Dropbox内のファイルをEvernoteに保存するなど、両サービスを連携させた活用が可能になる。
アプリとしてはいわゆるファイラーに相当し、画面の上半分にEvernote、下半分にDropboxが表示される、2ペインのレイアウトを採用している。基本的な操作としては、目的のファイルを指先で上から下へ、あるいは下から上へとドラッグしてコピーする形になる。画面を横向きにすると上下2ペインから左右2ペインへと切り替わるので、FTPソフトと同じような感覚でも使える。
また、ファイラーだけあって、新規フォルダの作成や並び替え、名前の変更など、ファイルを操作するための機能は充実しており、画面は小さくても操作性は良好だ。フォルダ内にファイルが並ぶDropboxと違い、Evernoteではノートにファイルを貼り付ける形になっているので、いったんノートを開いてファイルを選択し、そこからドラッグアンドドロップでDropboxに移動させてやる必要があるなど多少のクセはあるが、Evernoteの概念を把握していればなんら難しくはないだろう。
なお、試した限りでは、Evernoteのノートに書かれたテキストデータを移動することはできず、添付されているファイルのみが移動対象となるようだ。逆にDropbox内のテキストデータをEvernoteにコピーした場合は、それらが本文として扱われるのではなく、添付ファイルとしてノートに貼り付けられる。このあたりは両アプリの仕組みの違いによるものだが、ファイルとしてエクスポートしてから移動させるような仕組みがあれば、さらに使い勝手がよくなりそうだ。ともあれ価格だけの価値は十分にあるので、EvernoteとDropboxの両方を使いこなしたい人には、ぜひ入れておいてほしいアプリだ。
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