EvernoteとDropboxの間で相互にデータの移動が行える「Ever2Drop」

 「Ever2Drop」は、EvernoteからDropbox、DropboxからEvernoteへと、データの移動やコピーが行えるファイラーアプリだ。Evernoteのノートに貼りつけたファイルをDropboxにコピーしたうえで共有したり、Dropbox内のファイルをEvernoteに保存するなど、両サービスを連携させた活用が可能になる。

  • ホーム画面。画面の上半分にEvernote、下半分にDropboxという、2ペインのレイアウト。下段のDropboxがアプリ固有の青色ではなく緑色のため、やや区別がつきにくい

 アプリとしてはいわゆるファイラーに相当し、画面の上半分にEvernote、下半分にDropboxが表示される、2ペインのレイアウトを採用している。基本的な操作としては、目的のファイルを指先で上から下へ、あるいは下から上へとドラッグしてコピーする形になる。画面を横向きにすると上下2ペインから左右2ペインへと切り替わるので、FTPソフトと同じような感覚でも使える。

 また、ファイラーだけあって、新規フォルダの作成や並び替え、名前の変更など、ファイルを操作するための機能は充実しており、画面は小さくても操作性は良好だ。フォルダ内にファイルが並ぶDropboxと違い、Evernoteではノートにファイルを貼り付ける形になっているので、いったんノートを開いてファイルを選択し、そこからドラッグアンドドロップでDropboxに移動させてやる必要があるなど多少のクセはあるが、Evernoteの概念を把握していればなんら難しくはないだろう。

 なお、試した限りでは、Evernoteのノートに書かれたテキストデータを移動することはできず、添付されているファイルのみが移動対象となるようだ。逆にDropbox内のテキストデータをEvernoteにコピーした場合は、それらが本文として扱われるのではなく、添付ファイルとしてノートに貼り付けられる。このあたりは両アプリの仕組みの違いによるものだが、ファイルとしてエクスポートしてから移動させるような仕組みがあれば、さらに使い勝手がよくなりそうだ。ともあれ価格だけの価値は十分にあるので、EvernoteとDropboxの両方を使いこなしたい人には、ぜひ入れておいてほしいアプリだ。

  • 例えば、Evernoteに貼り付けられたPDFをDropboxにコピーする場合、上段でEvernoteのノートを開き、貼り付けられたPDFを下段のDropboxの特定フォルダ内でドラッグして離す

  • コピーが行われる。いったんアプリにダウンロードされたのち、Dropboxにアップロードされる形になる

  • DropboxにPDFファイルが保存された。あとはDropbox側の機能で共有したり、メールに添付して送るなどの操作が可能

  • プレビュー表示も可能。Dropbox側のプレビューは上半分に、Evernote側のプレビューは下半分に表示される

  • 新規フォルダの作成や並び替え、名前の変更など、ファイルを操作するための機能は純正アプリかそれ以上に充実しているので、画面は小さくても操作性は良好

  • 全画面表示にも対応。これはEvernoteを最大化して表示したところ

>>Ever2Dropのダウンロードはこちらから

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