IDC Japanは3月21日、国内携帯電話とスマートフォン端末の2012年第4四半期(10~12月)と2012年通年の出荷台数を発表した。2012年第4四半期の国内携帯電話出荷台数は、前年同期比6.3%増の1133万台となり、2四半期連続で1000万台を超えたという。
「iPhone 5」などiOSスマートフォン出荷台数が順調に拡大したこと、クリスマス商戦で「SH-02E」、ソニーの「Xperia」シリーズなどAndroid端末が順調に推移したことをプラス成長の主要因として挙げている。
ベンダー別出荷台数シェアは、アップルが32.8%の市場占有率を獲得し、2四半期ぶりに首位を奪還。スマートフォンの販売が好転したシャープが前四半期から順位を1つ上げて第2位となる一方、富士通は順位を2つ下げて第3位となった。
スマートフォン出荷台数は、前年同期比29.2%増の883万台という拡大傾向となった。ベンダー別シェアでもアップルが42.1%で首位の座を維持し、第2位にはXperiaシリーズが好調なソニーがランクイン、僅差でシャープが続く結果となった。
2012年通年の携帯電話出荷台数は、前年比6.4%増の4040万台となり、2008年以来4年ぶりに4000万台超を記録。ベンダー別では、1年を通してアップルが年間第1位を獲得し、第2位は富士通、第3位はシャープとなっている。
スマートフォンの2012年出荷台数は、前年比42.1%増の2848万台となり、国内携帯電話に対するスマートフォンの出荷比率は、前年の52.8%から70.5%へと上昇した。ベンダー別シェアでは、年間の占有率33.1%と、アップルが圧倒的な強さを見せた。
IDC Japanの木村融人氏(PC、携帯端末&クライアントソリューションシニアマーケットアナリスト)は「2013年第1四半期(1~3月)は、安定したスマートフォン需要が見込めるため、出荷台数は、引き続き好調を維持する」と分析。ただし「後半は、次世代iPhoneに対するユーザーの評価と国内通信事業者の販売奨励金戦略によっては、成長率が鈍化してく可能性がある」としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス