Blaboは2月26日、オンラインアイデアボード「Blabo!」のリニューアルを実施した。
Blabo!は、企業や個人が抱えるプロジェクトや課題を「アイデアボード」としてサイト上に投稿することで、FacebookやTwitter上の友人、Blabo!のユーザーからその解決のためのアイデアを集めたり、投稿されたアイデアを評価することができるサービス。
企業の商品企画やアイデア募集なども手掛けており、2010年4月のベータ版サービス開始からロッテやアサヒビール、ガリバーインターナショナル、三井不動産レジデンシャルなど10社以上の商品やサービスが生まれているという。
現在のユーザー数は約1万人。アイデアを投稿するユーザーには、地方の主婦やサラリーマンが多い。通常のアイデアボードには通常100件程度のアイデアが集まるほか、企業の案件では、1カ月で1000~2000件のアイデアが集まっているという。
今回のリニューアルでは、よりスモールビジネスや個人での投稿を加速すべく、サービス名を「みんなのアイデア会議室Blabo!」に変更。あわせて、これまで事前に実施していたお題の掲載可否チェックを廃止。個人ユーザーであれば、誰もが自由にお題を投稿できるようになった。「これまでの承認制でも、『ソーシャルグッド(社会貢献に寄与するサービス)』なアイデアは数多く集まってきた。だが、アイデアはくだらない話や雑談からも生まれてくるもの。きれいすぎる水ではなく、多少よどんでいた方が多様な価値が生まれると考えた」(Blabo代表取締役の坂田直樹氏)
同社がリニューアルにあわせてBlabo!に付けたキャッチコピーは「『共創』型のアイデア・クラウドソーシングサービス」。1つのお題に対して、さまざまなユーザーがそれぞれアイデアを投稿する。そのアイデア1つ1つの善し悪しを競うのではなく、組み合わせ、影響し合うことでより洗練されたアイデアに育てるのだという。「クラウドソーシングと聞くと、コンペティションでお金が動くものを思い浮かべる。だが、コクリエーションを目指すサービスだって立派なクラウドソーシング。我々はこれを目指す」(坂田氏)
また、リニューアルにあわせて、ユーザーインターフェースが変更され、プロフィールのカスタマイズなどが可能になった。4月以降には、アイデアの投稿数やそのアイデアへの評価数をもとにして、良質なアイデアを提案するユーザーの可視化を進める。その後、企業などが優秀なアイデアマンを指名できる機能を導入するほか、アイデアマン限定のクローズドな商品開発会議の実施などを予定する。
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