ヨドバシカメラは2月22日、東京秋葉原にあるマルチメディアAkibaの1階に「Appleショップ」をオープンした。ショップ面積は約250平方メートルで、規模としては、大阪のマルチメディア梅田(約330平方メートル)に次ぐ大きさという。
これまでは、「アップルコーナー」として販売してきたが、製品をディスプレイするテーブルや配置など、アップルのレギュレーションにそろえた「Appleショップ」へと変更した。専門のカウンターを設置し、製品を熟知した専任スタッフも多数常駐する。
2階から1階、しかもJR秋葉原駅の出入り口からも近い売り場の“一等地”に移すことで、さらなる売上げ拡大を目指す。同社としては16店舗目のAppleショップという。
今回の狙いは、春商戦に向けたものだ。ヨドバシカメラ販売本部 常務取締役本部長の日野文彦氏は、「先行して20日からプレオープンしていたが、(アップル製品の)売上げが3倍違う」と早くも大きな手応えを感じていると語る。「もう少し大きな売り場でもよかった」としており、今後もさらなる売り場の拡張を考えているとした。
マルチメディアAkibaのAppleショップは、スマートフォンが並ぶ売り場と向かい合わせで、Windows PCやタブレットの売り場とも近くに位置する。iPhoneを買いに来た客がAppleショップに目を止めてiPadやMacも買う、タブレットの売上げがメーカーを問わず上がるといったことが起きており、各売り場との相乗効果を生んでいると話す。
Windows 8や新Officeを搭載した春モデルの発売時期でもあり、「Windowsが、Macが、ということではなくてどちらも伸びている」とした。
一方で、今年に入ってアップルのiPhone需要が減っているなど、伸びが鈍化しているのではないかという報道が相次いでいる。
それについて日野氏は、「当然、我々も独自に調査しているが、実態とはそぐわない。見方が異なる」と否定する。「アップルの商品は、過去5年、10年を振り返ってみてもブレない。なんだ、という製品はこれまで一つもなかった。期待以上の製品で、発売などもある程度予測できるのが他社と違うところ。アップルの日本市場の半分をヨドバシカメラが占めたい」と強気だ。
今後、ヨドバシカメラでは、新宿西口本店にもAppleショップをオープンさせたい考えだ。夏商戦を狙い、夏前のオープンを目指す。
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