「browserling」は、特定のウェブページが指定したブラウザおよびバージョンでどのように表示されるかをエミュレートできるサービスだ。実際のブラウザ環境を用意することなく、各ブラウザおよびバージョンごとの表示をチェックすることができる。特別なプログラムをインストールする必要もない。
使い方は簡単で、ウェブページのURLをトップページのフォームに入力し、ブラウザおよびバージョンを選んで「run」を押すだけ。十数秒程度待つとウィンドウ内に指定条件で表示したウェブページが表示される。リンクは有効になっていないのでウェブページごとにチェックする必要があるのと、また同時に複数のブラウザおよびバージョンをチェックすることはできないが、競合サービスに比べて高速なので、使い勝手は悪くない。
サポートするブラウザはInternet Explorer(IE)、Chrome、Firefox、Safari、Operaとメジャーどころのみで、国産ブラウザやSeaMonkeyなど少数派のブラウザはサポートしていないが、ChromeであればCanary Build、FirefoxであればNightly Buildなどの開発版もサポートしているので、実用性は高い。ただしニーズが多いと思われるIEの6/7/8については有料プランを契約する必要がある。
海外のサービスでインターフェースは英語だが、日本語ページの表示もサポートしているほか、画面上でブラウザサイズを指定して切り替えが行えたり、いったんウェブページを表示した状態で別のブラウザおよびバージョンへの切り替えがワンクリックでできるなど、なかなかの高機能だ。なにより、競合サービスの多くが有料か、もしくは機能制限が厳しい中、前述のIEについて制限があるとはいえ手軽に使えるのは魅力だ。個人ユースはもちろん、法人ユースでもカジュアルなチェックには十分耐えうるサービスといえるだろう。
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