1カ月に1冊以上電子書籍を購読している人は4割超--3割強が機会増加

 MMD研究所は2月12日、全国の20~49歳の男女673人を対象にした「電子書籍に関する利用実態調査」の結果を発表した。

 電子書籍、紙の書籍を問わず、1カ月に1冊以上本を読むとの回答者(564人)に対し、電子書籍を読んだことがあるかと質問すると「無料の電子書籍を読んだことがある」(34.6%)、「有料の電子書籍を読んだことがある」(6.2%)、「無料・有料、両方の電子書籍を読んだことがある」(16.0%)と回答。合計で56.8%が電子書籍の利用経験がある。男女別では、男性(303人)の64.0%、女性(261人)の48.3%が有料、無料に関わらず電子書籍を利用した経験があることがわかった。

 一度でも電子書籍を利用したことがあるという回答者(320人)に電子書籍の購読頻度を聞いたところ、「試しに読んでみた程度」が最多で39.1%、次いで1カ月に「1~2冊」が25.6%となり、1カ月に1冊以上電子書籍を読む人は43.2%だった。

 「試しに読んでみた程度」という回答者を除く電子書籍購読経験者(以下、電子書籍購読経験者=195人)に最も読んでいる電子書籍のジャンルを聞くと「コミック」が33.3%、「小説・文芸書」が32.8%、「ビジネス書」11.3%という結果となった。

 男女別では、男性(127人)が「小説・文芸書」(29.9%)、「コミック」(28.3%)、「ビジネス書」(15.0%)。女性(68人)では「コミック」(42.6%)、「小説・文芸書」(38.2%)、「ビジネス書」(4.4%)という結果となった。男性と比較すると、女性はビジネス書の購読率が低く、コミックや小説・文芸書の購読率が高い傾向にあることがわかった。

 電子書籍購読経験者(195人)を対象に、電子書籍利用後の変化を聞くと「読書の機会」は「増えた」(12.3%)、「やや増えた」(23.1%)を足して35.4%が増えたと回答。「紙の書籍の購入量」は「やや減った」(21.5%)、「減った」(7.7%)を足して29.2%が購入量が減ったと回答し、「書店に行く機会」に関しても26.1%が減ったと回答し、「増えた」を上回った。

 電子書籍購読経験者(195人)を対象に電子書籍に対する満足度を聞いたところ、「満足」(8.7%)、「やや満足」(42.1%)と合わせて50.8%が満足していると回答した。

 調査は1月30日~2月1日、全国の20~49歳の男女を対象にネットアンケートで実施。有効回答数は673人。


電子書籍を読む際のメインの端末(出典:MMD研究所)

最も読んでいる電子書籍のジャンル(出典:MMD研究所)

電子書籍を利用している理由(出典:MMD研究所)

電子書籍を利用する上で望むこと(出典:MMD研究所)

電子書籍利用後の変化(出典:MMD研究所)

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