サムスンとElectronic Arts(EA)傘下のモバイルゲーム販売企業Chillingoは、サムスンのアプリケーションストア「Samsung Apps」で提供するアプリケーションの数を増やすことを目的とする契約を結んだ。
このプログラムは「100% Indie」という名称で、サムスンとChillingoが共同で運営する。この名称は、開発者に提示している驚くほど魅力的な売上金の配分契約に由来する。つまり、「Samsung Apps」にアプリケーションを公開してから最初の6カ月間で得た売り上げの100%、という意味なのだ。6カ月を過ぎると売り上げの10%が徴収される。この比率は年を追って20%となり、最終的には30%に引き上げられる。
Chillingoの共同創設者であるChris Byatte氏は、この件について最初に報じたReutersの取材に対し、今回の売上配分契約について「われわれの業界において前例がないものだ」とアピールした。
確かに同氏の言う通りだ。Appleの「App Store」やGoogleの「Google Play」といったアプリケーションストアのほとんどは、アプリケーションの公開直後から得た売り上げの30%を渡すよう開発者に求めている。
とは言え、サムスンにはサムスンなりの思惑がある。Samsung Appsが「Android」製品向けのアプリケーションストアとして忘れ去られた存在であることは否定できない事実であり、それは競合各社に比べて規模で劣るほか、サムスンの製品でしか利用できないことが原因だ。しかし、サムスンのモバイル関連の売り上げは急増しており、そのため今後アプリケーションの販売で利益を得たいという同社の願望はいっそう重要性を増すことになる。
サムスンとChillingoは、登録したゲーマーや開発者に100% Indieの詳しい情報を提供するウェブサイトを開設した。このページによると、100% Indieは米国時間3月4日に開始される予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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