1月31日から2月2日の日程でサンフランシスコ・モスコーンウェストで開催されたMacとiOSデバイスの祭典Macworld/iWorld 2013。Appleが2009年以降参加を取りやめ、Appleによる年初の基調講演や新製品発表がなくなってから4回目となる。
Appleに限らず、大規模なイベントからテクノロジ企業が離れてきた。独自のタイミングでプレスイベントを開催し、展示会で数多くの新製品発表のニュースに埋もれることを避けている。またスタートアップはばかにならない出展料を払うよりも、自社のウェブやYouTubeなどのネット動画、そしてFacebookやTwitterといったソーシャルメディアで自由に、そして直接的にユーザーやブロガーとのコミュニケーションを選ぶ環境が整ってきた。また販売はAmazon.comという巨大にして最良な手段がある。
そこでMacworldを主催してきたIDGは、2012年の開催から「Macworld/iWorld」とタイトルを変え、タグラインを「The Ultimate iFan Event」とした。商談や情報発信が中心だったイベントから、よりカジュアルに、ユーザーが楽しめるイベントへと変化をさせ始めたと見てよいだろう。ブースを構えるメーカーは、ユーザーと直接会話ができ、またその場での販売を行っているところもあり、ファンイベントとしての再出発を図ろうとしているようにも見える。
その中から面白かった出展物を中心に、振り返っていこう。
日本のユーザーも含め、最も気になるのは、iPhone 5とiPadに採用されたDockコネクタに代わるLightining対応の充電ケーブルやアクセサリ類だろう。実際のところ、会場を歩き回っても多くを発見できたわけではなかったが、BelkinやHengeDocksなどが発売予定のLightningケーブルやドックを展示していた。いずれも、3月までには購入できるようになるとのことだ。Belkinのカラフルな短いLightningケーブルは重宝しそうだ。
日本人がストラップを付けるように、海外でもiPhoneユーザーの多くはケースなどで落下時の衝撃防止とデコレーションを楽しんでいる。多くのケースは画面以外の3面を覆って厚みが増してしまうため、iPhone 5になってその薄さが魅力になってきた今、デコレーションに代わるラッピング型のデコレーションが増えてきている。
SlickWrapsでは、さまざまな素材やテクスチャから好みを選び、iPhone、iPad、MacBook Air/Proなどをデコレーションすることができる。Macworld/iWorldの会場でも、ラッピングを受け付けていた。Nexgen Skinsでは、クロコダイル調のスキンをiMacに施し、なかなかの存在感を表していた。
また、IMIXIDは、スピーカー内蔵のさまざまなバッグを展示していたが、シリコン製iPhoneスタンドはiPhoneから出る音を前面に向けてくれる内部構造で、電気なしでiPhoneの音を楽しめる仕組みを提供してくれている。G-Ripperと呼ばれるiPadやiPhone向けの耐衝撃ケースは、iPad mini用も既に用意されており、目の前で床に落とすデモをひやひやしながら見た。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」