亀山氏:基本的には社員が持ってきたものであれば、(テレビに関連しなくとも)受け入れると言っています。
たとえばテレビの使命として、社会貢献というものは絶対にあるかと思います。医療関連のサービスをスマートフォンで作っている会社があれば、「じゃあスポンサーの保険会社とも話して、何かできないか考えようか」と言うことだってできます。番組や画面でない、大きく言えばフジテレビ、FMHとしてのシナジーが重要です。
投資対象の開発するサービスや製品がコンシューマー向けか、法人向けかと言えば、コンシューマー向けだと思います。例え法人向けの製品を作っている会社でも、BtoBtoCのように、最終的にサービスの恩恵を被るのがコンシューマーであって欲しいですね。
亀山氏:2月中旬に組成しました。ほかのVCの方など、一緒に組めそうな人にはファンドトゥファンドの形で投資するなどして、情報を共有するような動きをしたいと考えています。
種田氏:僕らもまだそういう体制はありません。それこそ協調していただけるVCやメンターとなる方と相乗りさせていただきたいと思っています。春には詳細が出てくると思います。
亀山氏:普通の銀行系ファンドと違うのは、「協業」という意味合いが強いこと。投資によって(ビジネスが)動くことを求められていると思います。僕らもそういうことができないと意味がないと思っています。ただ発展するのを見届け、途中でキャピタルゲインを得るというところではありません。
種田氏:今のコンシューマー向けサービスだと、ある程度面を押さえて普及させるという必要があります。その際、ニッチなところは自分たちで頑張っても、レイトマジョリティまで伸びるタイミングでは、テレビの力は大きいと皆さんに考えていただいています。
ですので、テレビの持つ、「マス(へのリーチ)」というところへは、期待いただけると思います。そもそもテレビ局としては初めての試みです。番組との連携、サービスの盛り上げ、協業の可能性、さまざまなところで社内でも連携していきたいと思います。
僕が最初にネット業界の人と話したとき、「テレビなんか観ていない」「テレビなんか何年も前に捨てました」なんて言われましたが、意外とドラマ「リッチマン、プアウーマン」の台詞を言い合っていました。今となっては、何だかんだ言っても、みんなテレビのことが好きなんだ、と思っています。テレビの力を潜在的にでも分かってもらっているので、面白いことを一緒にできると思います。
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