Reutersは米国時間2月1日午前、Dellの株式非公開化が実現に近づいている可能性があると報じた。
Reutersは「この件に詳しい2人」の話として、Dellが4日にもこの件について発表する可能性があると伝えている。Dellは、同社の最高経営責任者(CEO)であるMichael Dell氏およびプライベートエクイティ(PE:未公開株投資)会社のSilver Lake Partnersが率いるグループに買収されると予想されている。
Reutersはこれに続いて同じ日に掲載した別の記事でも、この件に詳しい2人の話として、Dell氏とSilver Lakeが1株あたり13〜14ドルでDellと交渉していると報じた。この金額は、The Wall Street Journal(WSJ)が1月15日の記事で伝えた金額と同じだ。
Dellの株式非公開化をめぐっては、WSJとBloombergがその可能性について報じて以来、今後の動きに関するうわさが飛び交っている。Dellは実現の可能性について口を閉ざしており、米CNETの取材に対してうわさや憶測にはコメントしないと述べた。
仮にこうした憶測に信憑性があるとすれば、Dell氏はエクイティファイナンスで5億〜10億ドル、さらには同氏が保有するDell株の15.7%を出資する可能性がある。これによって同氏は、新しい非上場企業の株式の過半数を保有することになる。
だが、「この件に詳しい3人目の人物」がReutersに述べたところによると、Silver LakeとMicrosoftは少数派株主になるだろうという。CNBCは1月22日、Microsoftがこの取引を資金面で支援するため10億〜30億ドルを出資する可能性があると伝えた。ただし、WSJが1月29日に報じたところによると、MicrosoftはDellの経営に対する発言権を求めている可能性があり、このことが交渉のネックになっているかもしれないという。
さまざまな関係者が、この週末に話をまとめようと最後の詳細を詰めていると報じられている。だが、Reutersの情報筋によるとこの期限には間に合わないかもしれないという。Dellの投資家が受け取る金額は今なお不明だが、この買収が実現すればここ数年で最大規模となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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