Twitterの動画共有アプリである「Vine」は、その公開から1週間も経たないうちに、ポルノ絡みの問題を抱えるようになっているようだ。
米国時間1月24日に公開された、「iPhone」や「iPod touch」向けの同アプリを利用することで、誰でも6秒間の動画を作成、共有できるようになった。しかしこれによって、テレビやノートPCでは観ることができないような男性の局部や、ポルノ動画も集積されるようになってきている。The New York TimesのNick Bilton氏が26日の晩に最初に指摘したように、#pornや#sex、そういったものに関連するタグで検索すると、男性による露出行為などの動画が見つかるという。
Vineのサービス利用規約では、露骨な性表現を含むコンテンツについて明確に禁止していないものの、Twitterはユーザーに対して、思慮分別のあるコンテンツ投稿を呼びかけている。
本サービスの利用や、本サービスに投稿するコンテンツ、それらが原因となって発生する結果についての責任はユーザーが負うことになる。ユーザーが提示や投稿、表示を行うコンテンツは、本サービスや、サードパーティーのサービスおよびウェブサイトの他のユーザーによって閲覧される可能性がある。ユーザーは、本規約の下で共有しても構わないコンテンツのみを提供するべきである。
Vineユーザーは不快感を抱いた動画を報告することができる。Twitterの広報担当が米CNETに述べたところによると、Twitterは多くの苦情が寄せられた動画の冒頭に警告を表示し、ユーザーがそれを観なくても済むようにしているという。
「アップロードされたビデオのうち、ガイドラインに違反すると報告、判断されたものはサイトから除外され、投稿したユーザーは削除される可能性がある」と同関係者は述べている。
以前から表現の自由を支持しているTwitterは、ツイートの検閲に積極的ではない。同マイクロブログサイトは1年前、ツイートの中に国が禁止する特定の内容が含まれている場合、国ごとの基準に従ってツイートを削除する用意があると発表している。
不適切なコンテンツは、Twitterの利用規約には違反しないかもしれないが、Appleの「App Store」のガイドラインには「Websterの辞書が定義するところのポルノ、すなわち『美的な、あるいは情動的な感性に訴えかける目的ではなく、性的な感情を刺激する目的での性器や性的行為の露骨な描写や表示』を素材にしたアプリは認められない」と記されている。
Appleは最近、「500px」というアプリをApp Storeから削除している。その理由はおそらく、ユーザーが同アプリの写真共有機能を利用してヌード写真の検索を行う可能性があるためだろう。米CNETはAppleにもコメントを求めたものの、現時点ではまだ回答が得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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