Twitterは米国時間1月24日、アプリ「Vine」を発表した。「iPhone」と「iPod touch」向けの同アプリでは、短い繰り返し動画を作成および共有することができる。
Twitterは2012年秋にVineを買収しているが、Twitterユーザーであるか否かにかかわらず、誰でもVineを使うことができる。ただし、同サービスは、どこかに動画を埋め込むことを特に目的としており、ツイートに動画が埋め込まれるケースは多い。多くの人々が同サービスを、Twitter版の「動画向けInstagram」と呼んでいる。
Holding hands at Tilden park vine.co/v/biTaEEwdq2n?1
— James Buckhouse (@buckhouse) January 24, 2013
Vineの動画は最大6秒までに制限されており、連続で繰り返し再生される。動画はVineアプリを使用して撮影され、ユーザーは音声のオン、オフを選択できる。ツイートやブログ投稿の中にVine動画を見つけた任意のユーザーにも音声の選択が可能だ。Vineの共同創設者でゼネラルマネージャーを務めるDom Hofmann氏はブログ投稿で、「Vineの投稿はとにかく省略をモットーとする。より大きな何かの短縮形である。それは、ユーザーの人生を構成する人々、環境、アイデア、物体を覗き込む小さな窓である。それは奇抜であり、だからこそとても特別なものであるとわれわれは考えている」と記した。
Vineの投稿の6秒という制約は、動画に対するTwitterの新しい基本単位であるようだ。Twitterの広報担当者は、「当社チームは、Vineを構築する過程において、約4秒から10秒までのさまざまな動画の長さを試した。制作側と視聴側の両者にとって、6秒が理想的な長さであることがわかった」と述べた。
Twitterはご存じのように、コンテンツを一定の短い長さに制限するという長い歴史を持つ。ツイートに対する140文字という制約は、テキストメッセージに課せられたものだが、Twitterはサービス開始以来、写真、動画、記事要約といった大量の他のコンテンツをツイートに追加しており、140文字の制約、そしてVine動画に対する新しい6秒間の制約は、やや恣意的なものであるように思われる。
Twitterは24日に同サービスを正式に発表したが、最高経営責任者(CEO)のDick Costolo氏は23日、一足早くVine動画を埋め込んだツイートを投稿してユーザーの期待をかき立てた。しかし23日には、Vineが、Twitterが独自に提供する動画サービスになるのか、それとも、Twitterと連動するが依存はしないスタンドアロンのサービスになるのかが明らかではなかった(24日の発表で後者であることがわかった)。
VineはiPhoneとiPod touchを対象にリリースされたが、「他のプラットフォーム」向けのバージョンもいずれ提供する予定だとTwitterは述べた。ただし、それが複数のプラットフォームなのか、それとも「Android」だけなのかについては明らかにされなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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