ブラケットは1月24日、オンラインストア構築サービス「STORES.jp」にて、プロカメラマンによる無料アイテム撮影サービスを開始した。
STORES.jpは、テンプレートを選択して商品を登録することで、最短2分でオンラインストアを構築できるサービス。無料プランは、月間の商品登録が5点までなら月額利用料金が無料。月額980円のプレミアムプランであれば、無制限で商品を登録できる。いずれのプランに関しても、初期費用は無料。また、商品金額の5%が決済手数料としてかかる。
2012年8月にサービスを開始し、現在までに約1万3000のストアがオープンした。プレミアムプランのユーザー数は非公開だが、「すでに単月黒字を達成している」(ブラケット代表取締役兼CEOの光本勇介氏)という。
今回開始した無料アイテム撮影サービスでは、無料プランであれば5点まで、プレミアムプランであれば20点まで、プロカメラマンによる商品撮影を依頼できる。専用ページで撮影の申込みをしたのち、同社に商品を送付すれば、後日撮影データをメールで、撮影済み商品を郵送でそれぞれユーザーに送るという。また、一度撮影を依頼したユーザーに対しては、3カ月後に次の撮影を受け付ける予定だが、撮影点数の追加など、オプションについてユーザーの要望を聞いて検討していく。
光本氏は今回のサービスについて、「ECの売上を向上させるには、動線をどう設計するか、トラフィックをどう集めるかなど、いろんな軸で考えないといけない。その1つが写真の善し悪し。商品の撮影をするにはお金も時間も努力も必要だ。だがそれを提供する結果、ビジネスがうまくいけば、継続的なサービス利用につながると考えている」と説明する。
ユーザーから商品を受け取り、撮影後に送り返すということで発生する作業も少なくない。だが、「短期的にもうけようとするのではなく、まずはいろんな角度からユーザーをサポートしていく」(光本氏)としている。
BASEの「BASE」やディー・エヌ・エーの「DeNA ZEROSTORE」など、初期費用無料のオンラインストア構築サービスは複数リリースされている。STORES.jpでは、リアルでの撮影サービスを含めたユーザーのサポート施策で、他社との差別化を図る。
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