マシン・ツー・マシン(M2M)技術(「モノのインターネット」と呼ばれることもある)は、次世代スマートフォンにとって理想的な機能だ。M2Mは、デバイス同士が無線LANや携帯電話ネットワークを通じて、PCを介さずに通信することを可能にする。しかし、M2Mとスマートフォンが、企業や消費者のM2Mアプリケーションのインターフェースとして最大限に能力を発揮できるようになるまでには、少なくともスマートフォン1世代分は待つ必要がある。
スマートフォンのM2M技術が、M2M用SIMカードを使ってスマートフォンに統合されれば、単に「そのためのアプリが存在する」という以上のものになるはずだ。この記事では、次世代スマートフォンにM2M技術を持たせるべき5つの理由を紹介する。
米国のブロードバンド接続プロバイダ(Time Warner Cable、Cox Communications、Verizon Fiosなど)は、初期段階のスマートホームサービス(ホームセキュリティ、環境、メディアの集中管理)を提供しているが、M2Mを使えば、次世代スマートフォンを持っている家族なら、誰でもスマートホームの操作ができるようになるだろう。
自宅の環境の操作をスマートフォンから直接行うことができるというのは、住宅を持っており、公共料金を安く抑えようとしている私には魅力的だ。
M2Mを備えた次世代スマートフォンは、当然NFC(近距離無線通信)を持っているはずだ。NFCは、RFID応答器を通じて小さなデータの転送を可能にする技術だ。これらのデバイスは、今後金融サービスや小売り部門で足掛かりを得る可能性がある。
私は最近、スマートフォンを「iPhone 5」に変えたのだが、iPhone 5には「Passbook」(AppleによるNFCの代替技術)と呼ばれる機能がある。この機能は、すでに最寄りのスターバックスやそのほかの店舗などで、少しずつ消費者に利用され始めている。ただし、今はまだ一部の新し物好きだけが使っているにすぎない。
進化の次の段階は、当然スマートフォンへの完全なNFCの搭載になるはずだ。NFCを搭載した次世代スマートフォンは、各種ポイントカードや、私のキーチェーンにぶら下げられている、ぼろぼろになったスポーツクラブ会員証などの代わりにもなるかもしれない。
打ち合わせの場所への道に迷い続けた私は、GPS教に改宗した。iPhoneユーザーになってからは、お金を払ってスマートフォンに完全なGPSアプリをインストールしたりもした。ところが、2012年になってAppleの「Maps」と「Google Maps」の対立騒ぎが起こり、最終的にiPhone用のGoogle Mapsがリリースされる結果に終わった。
しかし、2012年の地図に関する大失敗も過去のことだ。次世代スマートフォンのM2MはGPSを使った地図をハードウェア側から強化する要素となり、より耐久性のあるGPSソリューションの提供を可能にしてくれるかもしれない。
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