Fantasticalは、予定の日時と内容を一行に入力するだけで、テキストを自動的に解析して、該当日に予定を登録してくれるカレンダーアプリだ。デスクトップ(Mac)版として人気のあるFantasticalのiPhone版にあたる。
通常、iPhoneの標準カレンダーに予定を登録するときは、予定のタイトルと日時を別々のフィールドに入力する必要がある。多くのカレンダーアプリもこの形式を採用しており、予定を登録するたびに、複数のフィールドをタップする必要がある。しかし、Fantasticalでは、1つのフィールドに「1/10 13-15 Meeting」のように入力すればいい。また、英語のみの対応となるが、音声入力も利用できる。
Fantasticalは、iPhoneの標準カレンダーと同期される。どのカレンダーをFantastical内に表示するかは、「Settings」(設定)の「Calendars」で選択する。設定画面では、週の始まりの曜日の選択やデフォルトのアラートの設定、予定(Event)の終了時間の表示/非表示などの設定を変更できる。iPhone標準カレンダーで不便な、予定の入力機能を補うようなアプリであり、カスタマイズできる項目は多くない。
予定を追加するには、画面右上の「+」をタップする。すると、予定を登録するためのフィールドが1行のみ表示され、「Lunch at home on Friday」という例文がグレーで表示されているフィールドにカーソルが点滅する。基本的には、この例文のようにテキストを入力すると、入力内容に合わせて画面下部に予定を追加する日、時間、内容が表示されていく。登録先のカレンダーを選択したり、アラートの種類を変更したりする場合は、「Show Details」をタップすると、見慣れた予定入力フォーマットが表示されるので、各項目を入力する。
Fantasticalが標準カレンダーより優れていて便利な点は、英語に限定されるとはいえ、音声入力のみで予定を追加できることだ。英語用のソフトウェアキーボードに表示されているマイクボタンをタップして、英語で例文のように予定を話すと、簡単に予定を追加できる。日本語のキーボードでも音声入力はできるが、日付と時刻と予定が一続きに入力されてしまうため、単語間のスペースで日付、時刻、予定、場所を判断しているFantasticalでは、あまり有用ではない。
どのように入力するときちんと判断されるかは、ヘルプ(英語)を参照するか、何度かトライしてみて、自分なりに最も簡単に入力できる方法を見つけると良いだろう。一度、この入力方式に慣れてしまうと、フィールドを1つ1つ埋めていく入力方法がまどろっこしく感じられる。同じように感じている人なら、試してみる価値はあるだろう。
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