DropboxやGoogleドライブなど、最近は大容量のクラウドストレージサービスが多く提供されるようになった。そうしたサービスを複数利用している人もいるかと思うが、それぞれのストレージに保存したデータを閲覧したり、管理したりするには別々のアプリを使う必要があり、管理が面倒なのが難点。そこで活用したいのが「SanDisk Memory Zone」だ。
これは、スマートフォンの内蔵メモリやmicroSD内に保存されたファイルを管理するツール。一般的なファイル管理アプリと異なり、フォルダ単位でファイルを管理するはなく、写真や音楽、動画、ドキュメントと、種類別にファイルを管理できるのが特徴。フォルダを意識する必要がないことから、「画像を探したい」など目的がはっきりしている時はファイルを探しやすい。個々のファイルは内容を閲覧できるのはもちろん、内蔵メモリとmicroSDの間でファイルを移動をすることも可能だ。
そしてもう1つの大きな特徴が、さまざまなクラウドサービスと連携できる点だ。このアプリでは、Dropbox、Googleドライブ、SkyDrive、Box、SugarSync、Picasa、そしてFacebookのアカウントを登録することにより、それぞれのクラウドに保存されたファイルを閲覧したり、ダウンロードしたりできるのだ。しかも登録できるクラウドサービスは1つだけでなく、複数登録することも可能。ファイルのアップロードはできないものの、1つのアプリから本体内とクラウド、双方のストレージを横断して管理できるのは非常に便利だ。
ファイルの管理だけでなく、本体メモリに保存されているファイルをバックアップできるのもポイントといえるだろう。バックアップ先の対象としてはmicroSDだけでなく、Dropboxなどいくつかのストレージサービスも選択できる。クラウドにバックアップを保存しておけば、バックアップしたデータの安全性も高まるだけに、ストレージに余裕があるならば大いに活用したい。
また、SanDisk Memory Zoneはメモリカードメーカーが提供しているだけあって、他にはないユニークな機能も備えている。それは、本体メモリのスピードを測定する機能。測定結果に応じて適したメモリカードを進めてくれる点は、メモリカードメーカーならではといえるだろう。
クラウドサービスと連携できるアプリは多く存在するが、複数のクラウドサービスを横断的に利用できるものは多くない。用途に応じてさまざまなクラウドサービスを活用しているという人には、大いに役立つツールとなるだろう。
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