Facebookの変わり続けるプライバシーポリシーに惑わされて判断を誤った人に同情するのは簡単だ。だが、今回の犠牲者はFacebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏の姉であり、同社のディレクターを務めた経験ももつ人物だった。
Randi Zuckerberg氏は、友達だけが見ることができるように写真を投稿したつもりだったが、実際は誰からも見られるものになってしまった。そう、世界全体に公開されてしまったのだ。
ReadWriteWebのDan Lyons氏が述べるように、Randi Zuckerberg氏の姉妹の友人の1人がこの写真を見て公開されているものと思い込んだ。そして、とても良い雰囲気の写真なのでツイートしてしまい、公にアクセスされるに至ったようだ。
写真には、キッチンにいるZuckerberg家の面々が、携帯電話を持ちながら、驚くほど楽しげに過ごしている様子が写っている。
Randi Zuckerberg氏はすぐにTwitterに書き込んで、自らの苦悩を次のように説明した。「デジタルエチケット:友達の写真を公開するときは常に許可を得ること。これはプライバシー設定の問題ではなく、人間の品位の問題だ」
しかし奇妙なことに、このことから彼女が学んだ教訓は何もなかった。
Media Bistroは、Randi Zuckerberg氏がTwitterで人をイジメているのではと、いぶかった。
Lyons氏は、Randi Zuckerberg氏の品位に関する発言こそ品位に欠けていると正面から切り込んだ。
Randi Zuckerberg氏が世界に向けて品位の基本を教える場としてこれを利用したことに注目だ。Randi Zuckerberg氏といえば、Feedbombと呼ばれるバンドとともにシリコンバレーを驚かせた意欲的で売れない女性歌手であり、シリコンバレーに関する悲惨なリアリティショーのプロデューサーでもあり(「Bravo's Silicon Valley: The Painful Truth Behind A Caricature Of Excess」を参照)、さらにFacebookというモラルの殿堂を築いた人の姉でもあるのだ。
Annaというツイッターの利用者は、「@randizuckerberg 読者があなたの気持ちを汲まなかったことを非難するより、最近のたび重なるFBの変更について弟さんと話し合うべきだ」と書き込んでRandi Zuckerberg氏をなぐさめた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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